2008年01月04日 13:58
『吉村作治・後藤健・NHKスペシャル「四大文明」プロジェクト』編著 NHK出版 254ページ
あけましておめでとうございます!おかげさまでめでたく新年を迎えることができました。
今年も一年、日々精進して文学の教養を深める所存です。本年もよろしくお願い致します。
さて!記念すべき2008年の第一冊目は、私のもう一つの趣味である「古代文明」に関する本の紹介です。
皆様は1日24時間という、何気なく使っているサイクルを、「起源はどこからきたのか?」と、考えた事があるでしょうか?
「エジプトはナイルの賜物」。ギリシャの歴史家ヘロドトスは、有名な言葉を残しています。
これほどエジプト文明を端的かつ、的確に表した言葉はありません。
アレクサンドロス大王のヨーロッパ・アジア統一を機として、東西の文化が融合したヘレニズム文化。
エジプトの1日24時間と、メソポタミアの365日の概念が融合し、現在の暦が誕生しました。
そこにユリウス・カエサルが閏年をくわえ、現在はさらに修正を加えたグレゴリウス暦が使われています。
古代人は、現在に通用するほど時間を正確に知ることができました。
その驚くべき事実は、ナイル川の氾濫に大きく関係しています。
四大文明を世界史で勉強する時、「文明は水のあるところ、つまり川の流れる土地に興る」と習います。
事実、四大文明は川と切って話すことはできません。が、これほど川の周期と密接に結びついて
発展しているのは、エジプトをおいて他にありません。
ナイル川は南のエチオピア・ウガンダから地中海にかけて、全長6695kmに及ぶ大河です。
上流で6月に降る雨が、7月頃からエジプトで氾濫し、水の引く11月頃には肥沃な大地を毎年甦らせます。
氾濫期後の8ヵ月間は、種まき刈入れの季節になり、このサイクルが文明を発達させていったのです。
その為、エジプトでは氾濫期を正確に知ることが必要でした。
古代人達は、おおいぬ座のシリウスが空に輝く時から日数を数え、正確な暦を知ったと伝えられています。
また、ナイルの水量を測るため、沿岸に設けられたナイロメーターや、
氾濫後に区画を再整備する必要から、測量・度量衡が発達していきました。
通常、川の氾濫は堤防を築くなどして、制御することが多いのですが、
エジプト人はその氾濫による恵みを享受するかわりに、自然のままの川と共存してきたのです。
結果として、数学や暦が発達したのは、むしろ当然の事だったと言えるでしょう。
もうひとつ、エジプト文明を象徴するものにピラミッドがあります。
いちばん有名なギザの三大ピラミッドは、カフラー王、メンカウラー王、クフ王のもの。
クフ王のピラミッドは高さ147m、約40階建てのビルに相当するというのだから、その巨大さが分かります。
この偉大な事業を成し遂げたのは、ヘロドトスの著書「歴史」によれば、奴隷であったとされています。
しかし、近年になって労働者たちの墓が発見され、長年信じられてきた説が覆される事となりました。
人口の99%を占める農民が、氾濫時の失業期間に公共事業として参加したのが、ピラミッドの建設であるというのです。
テレビでも特集が何本も組まれているほど有名になったこの話は、今や通説となってきています。
現代に生きる私たちが、その科学力をもって歴史を解明していく…何とも言えないロマンではないでしょうか。
また、エジプト王朝最後のファラオ、クレオパトラ(7世)の住んでいた宮殿が、今もアレクサンドリアの海に沈んでいます。
公害で汚れた海の底、発掘は困難を極め、私たち現代人を皮肉っているようでもあります。
最後に、何故これほどまでエジプト文明が人々のロマンをかき立てるのか、その1つの根拠を挙げておきましょう。
エジプトの古代語といえばヒエログリフ。その美しい象形文字は、王朝の衰退とともに忘れ去られていました。
しかし、かのナポレオンがエジプトに遠征した際、持ち帰ったロゼッタストーンにより
解読が試みられ、シャンポリオンによってその偉業は成し遂げられたのです。
エジプト文明は、王墓やパピルスに多くのヒエログリフが残されています。
しかしながら、それまでは解読が進まずに、大量の古文書を目の前にして、
学者たちは指をくわえて見ている事しかできなかったのです。
シャンポリオンの開いた突破口により、エジプト文明は飛躍的に研究が進み、
今日、私たちがこれほど身近に感じるまでに解明が進んだのです。
世界に古代文明は数多くあれど、まだ謎に包まれているものが大半と言ってもいいでしょう。
その中で、その気になれば5000年も前の文章が読める!というエジプト文明は、
まさにロマンをかき立てる文明と言えるのです。
この本は、そんなエジプト古代文明への足掛かりとなるものです。
人類のたどってきた軌跡を追う。遠い砂漠の地に想いを馳せながら、今年最初の一冊を紹介させて頂きました。
参考になった!という方はゼヒ押してくださいッ →
あけましておめでとうございます!おかげさまでめでたく新年を迎えることができました。
今年も一年、日々精進して文学の教養を深める所存です。本年もよろしくお願い致します。
さて!記念すべき2008年の第一冊目は、私のもう一つの趣味である「古代文明」に関する本の紹介です。
皆様は1日24時間という、何気なく使っているサイクルを、「起源はどこからきたのか?」と、考えた事があるでしょうか?
「エジプトはナイルの賜物」。ギリシャの歴史家ヘロドトスは、有名な言葉を残しています。
これほどエジプト文明を端的かつ、的確に表した言葉はありません。
アレクサンドロス大王のヨーロッパ・アジア統一を機として、東西の文化が融合したヘレニズム文化。
エジプトの1日24時間と、メソポタミアの365日の概念が融合し、現在の暦が誕生しました。
そこにユリウス・カエサルが閏年をくわえ、現在はさらに修正を加えたグレゴリウス暦が使われています。
古代人は、現在に通用するほど時間を正確に知ることができました。
その驚くべき事実は、ナイル川の氾濫に大きく関係しています。
四大文明を世界史で勉強する時、「文明は水のあるところ、つまり川の流れる土地に興る」と習います。
事実、四大文明は川と切って話すことはできません。が、これほど川の周期と密接に結びついて
発展しているのは、エジプトをおいて他にありません。
ナイル川は南のエチオピア・ウガンダから地中海にかけて、全長6695kmに及ぶ大河です。
上流で6月に降る雨が、7月頃からエジプトで氾濫し、水の引く11月頃には肥沃な大地を毎年甦らせます。
氾濫期後の8ヵ月間は、種まき刈入れの季節になり、このサイクルが文明を発達させていったのです。
その為、エジプトでは氾濫期を正確に知ることが必要でした。
古代人達は、おおいぬ座のシリウスが空に輝く時から日数を数え、正確な暦を知ったと伝えられています。
また、ナイルの水量を測るため、沿岸に設けられたナイロメーターや、
氾濫後に区画を再整備する必要から、測量・度量衡が発達していきました。
通常、川の氾濫は堤防を築くなどして、制御することが多いのですが、
エジプト人はその氾濫による恵みを享受するかわりに、自然のままの川と共存してきたのです。
結果として、数学や暦が発達したのは、むしろ当然の事だったと言えるでしょう。
もうひとつ、エジプト文明を象徴するものにピラミッドがあります。
いちばん有名なギザの三大ピラミッドは、カフラー王、メンカウラー王、クフ王のもの。
クフ王のピラミッドは高さ147m、約40階建てのビルに相当するというのだから、その巨大さが分かります。
この偉大な事業を成し遂げたのは、ヘロドトスの著書「歴史」によれば、奴隷であったとされています。
しかし、近年になって労働者たちの墓が発見され、長年信じられてきた説が覆される事となりました。
人口の99%を占める農民が、氾濫時の失業期間に公共事業として参加したのが、ピラミッドの建設であるというのです。
テレビでも特集が何本も組まれているほど有名になったこの話は、今や通説となってきています。
現代に生きる私たちが、その科学力をもって歴史を解明していく…何とも言えないロマンではないでしょうか。
また、エジプト王朝最後のファラオ、クレオパトラ(7世)の住んでいた宮殿が、今もアレクサンドリアの海に沈んでいます。
公害で汚れた海の底、発掘は困難を極め、私たち現代人を皮肉っているようでもあります。
最後に、何故これほどまでエジプト文明が人々のロマンをかき立てるのか、その1つの根拠を挙げておきましょう。
エジプトの古代語といえばヒエログリフ。その美しい象形文字は、王朝の衰退とともに忘れ去られていました。
しかし、かのナポレオンがエジプトに遠征した際、持ち帰ったロゼッタストーンにより
解読が試みられ、シャンポリオンによってその偉業は成し遂げられたのです。
エジプト文明は、王墓やパピルスに多くのヒエログリフが残されています。
しかしながら、それまでは解読が進まずに、大量の古文書を目の前にして、
学者たちは指をくわえて見ている事しかできなかったのです。
シャンポリオンの開いた突破口により、エジプト文明は飛躍的に研究が進み、
今日、私たちがこれほど身近に感じるまでに解明が進んだのです。
世界に古代文明は数多くあれど、まだ謎に包まれているものが大半と言ってもいいでしょう。
その中で、その気になれば5000年も前の文章が読める!というエジプト文明は、
まさにロマンをかき立てる文明と言えるのです。
この本は、そんなエジプト古代文明への足掛かりとなるものです。
人類のたどってきた軌跡を追う。遠い砂漠の地に想いを馳せながら、今年最初の一冊を紹介させて頂きました。
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