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[完訳]東方見聞録1

2007年12月16日 23:55

『マルコ・ポーロ』 愛宕 松男 訳 平凡社 476ページ

言わずと知れたマルコ・ポーロの旅行記。
手に入れるのに苦労した一冊。定価1300円以下でなかなか見つからない。
古本屋で探しまわった挙句、最終的には高値で購入。とても悔しい(笑)。

長年ドラクエを寵愛してきた私なので、こういう冒険談は大好き。
が、ストーリー性が乏しいのが残念なところ。
マルコは26年間ユーラシアを旅し、
ヴェニスに帰ってきてから戦争で捕虜の身になった。
その時彼が、牢獄で口述した事をまとめたものが東方見聞録だ。

私が思うに、寂しい牢獄で懐かしい旅の思い出を振り返って、随分ホラも吹いたことだろうと思う。
あの頃は色々あったなあ~。フビライ・カーンには厚くもてなされていたし…。
旅の途中、熱病にかかったこともあった。辛かった時もあるが、自由だったなあ。てな感じ。

作品は一巻と二巻に分かれているが、一巻ではマルコの父親のニコロと、
その弟であるマテオが東方へ旅するところから始まる。
そこからマルコがカーンに仕えたことや、カーンの宮廷の説明などが取り上げられている。

当時のヨーロッパではモンスターといわれる幻獣や、妖精たちが信じられていたのだろう。
マルコはそんな夢物語を織り交ぜて語っている。

例えば現在の中国西北にあるロプ市の話。
夜間この地方の砂漠を横断している際、たまたま眠り込んでしまったとか、
あるいは他の理由で仲間から遅れたり取り残されたりした時、
多数の精霊が彼に向って仲間のような声で話しかけてきたり、時には彼の名前を読んだりする。
すると旅人はこれに惑わされて、あらぬ方向に誘い込まれ、二度と姿を見せなくなってしまう。

なんとも奇妙な話で、にわかに信じがたい。
きっと、当時その話を聞いた人たちもそう思った事だろう。
最初に述べた通り、多少大げさに語ったかもしれないが、
明らかに非現実的なものを除けば、ある程度、姿形が合致する生き物は確認されている。

カーンに関しては、その宮殿の豪奢さ、権力の範囲、財宝の多さ、偉大さなどが語られる。
でも、もう規模がデカすぎて、笑うしかない。ホラ吹きマルコと言われてもしょうがない。

淡々と内容が綴られていくので、つまらないと感じる人も多いかと思う。
ただ、今は何でも情報が手に入る時代。昔とは違う。
地球の果てが未知の世界だった当時は、夢膨らむ冒険だったに違いない。
この本を読むにあたって大切なことはイメージである。
あなたもページを開いて、マルコと雄大な旅に出てみませんか。


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