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真夏の夜の夢

2007年11月28日 23:17

『シェイクスピア』著 三神 勲 訳 角川文庫 187ページ

ブログでも何冊か紹介しているが、シェイクスピアの翻訳で有名な福田恆存さん。
今回の「真夏の夜の夢」は、三神勲さんだけど、巻末の解説では福田さんの言葉が取り上げられていた。

「シェイクスピアは日本語に訳された時点で、その美の90%は死んでいる」

私は英語がてんでダメで、海外に行っては「勉強しよう!」と意気込むが、
だいたい一か月で忘れてしまって、未だに「聞くだけで話せる英語」のCDは、
最後まで通して聴いた事がない。

そんな私だから、英語の舞台は観れたものではないし、日本語のすら観たことがない。
しかしまあ、シェイクスピアは読めば読むほどに舞台への誘惑に駆られます。

踊りが激しさを増していくような展開、舞台を観ていなくてもワクワクして高揚する。
題名の「真夏の夜の夢」の通り、まさに一夜の夢のようなお話。

幻想的な妖精の世界と、人間たちの世界が入り混じって展開されていく。
ハーミアは親が決めたディミートリアスと結婚させられそうになる。
しかし、決断を迫られた前夜、愛しい恋人のライサンダーと駆け落ちする事に。
ディミートリアスは、ハーミアを愛していたが、以前にヘレナというハーミアの友人にも言い寄っていた。
ヘレナは今ではディミートリアスに振られ、それでも彼の事が忘れられない。

ハーミアは、駆け落ちすることをヘレナに打ち明けるが、ヘレナはそれをディミートリアスに漏らしてしまう。
そして4人は月夜の晩、妖精たちの舞う森へ入り込むのだった。

この物語では、人間と妖精の世界の橋渡しをするキャラクターが登場するが、
それが悪戯好きのパックという少年の妖精である。
ロビングッドフェローともいい、お調子ものでカワイイ。

眠っている時、目にたらせば、起きて最初に見たものの虜になってしまうという、
ほれ薬をライサンダーにたらすパック。たちまち彼は、駆け落ちしてきたハーミアをほったらかし、
ヘレナにほれ込んでしまう。
ハーミアとしてはびっくりだ。いきなり恋人が違う女の尻を追っかけてるんだから。
ヘレナもヘレナで、「ハーミア!あんたまでグルになって、私をからかってるんでしょ!」てなもの。
しかもパックは、ディミートリアスにもほれ薬をたらして…。
何が何だか、わあわあ、ぎゃあぎゃあ。そして彼らは疲れて眠りについて。。。

起きた時には、あら不思議。魔法は解けて夢でも見ていたよう。
そしてディミートリアスだけはほれ薬にかかったままで、二つのカップルができてめでたしめでたし。

最初から最後までスピードに乗って、全速力で駆けていく。
頭の中で、登場人物たちが動き回って、さぞ役者も大変だろうといった感じ。

シェイクスピアの喜劇はヴェニスの商人に続いて2冊目だが、
悲劇よりも喜劇の方が気に入ってます。舞台も喜劇をより観てみたい。
今回は特に、ファンタジー色溢れていて、とても楽しめました。

そして、毎回思うことだけれど、海外文学というのは聖書とギリシャ神話の内容を知っているかどうかで、
随分とその楽しみ方が変わるものだなあと。
これから海外文学を読む人は、まず簡単な聖書と、ギリシャ神話から読むことをお勧めします。


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