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エーミールと三人のふたご

2009年12月24日 00:34

エーリヒ・ケストナー』著 池田香代子 訳 岩波少年文庫 297ページ

「エーミールと探偵たち」の続編。エーミールの物語は、この第二作目で完結です。
前作とは、少し印象も変わって、ちょっと大人の要素も盛り込まれていました。

<あらすじ>
前回の事件から、2年後の物語。
あの後、彼らの活躍は有名になり、映画として上映されることにもなった。

一作目ではほんのわき役だったイェシュケ巡査は、警部になっていて、
エーミールのお母さんと結婚したいと申し出ていた。
(エーミールのお父さんは、彼が小さい頃に亡くなっていた)
複雑な気持ちに揺れていたある日、かつての探偵仲間の教授から手紙が届く。

そこには、教授の大叔母さんが亡くなって、彼が海辺の屋敷を相続した事、
夏休みにみんなでまた、集まって泊まりに来ないかという事が書かれていた。
かくて仲間は再開し、たのしい休みを過ごすことになった。

ところが、そこでまた、ある事件が持ち上がり…。
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個人的には、前作の方が好きでした。
お金が盗まれて、仲間が集って、捕まえて…というストレートな進行が、
二作目になってから、大人たちのコペンハーゲンの旅が語られたり、
再婚騒動が持ち上がったり…と、少々騒がしい感じがしました。

主人公たちは、相変わらず良いキャラだしてますし、
大人たちの素敵な包容力は、作品に魅力を与えているのですが、
今回は大人に捨てられて置いてきぼりになる少年とか、
(結局、置いて行った方はそのまま逃げてしまう)
再婚する母親の幸せを考えて、自分悲しみを我慢するエーミールとか、
「人生ってつらいもんだなあ」というセリフが、しみじみと語られるあたり、
「少年たちの大冒険」!といった、前作とは違っています。

2年たって、少し大人になった少年たちを書きたかったのかな。
母親の再婚に悩むエーミールに、教授がこっそり相談に乗るシーンなんか、いいなと思います。
「おれたち、ずっと友達でいような、長い髭のじいさんになっても」
これはグスタフのセリフですが、この後の続編が無いのは非常に残念。

岩波のケストナー全集は、高橋健二氏の翻訳ですが、
高橋訳は「~です」「~ます」で、
池田女史の方は「~した」「~なのだ」という訳。
どちらがいいかは分かりませんが、また読み比べをしてみようと思います。


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