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異邦人

2007年11月26日 22:35

『アルベール・カミュ』著 窪田 啓作 訳 新潮文庫 143ページ

本の裏表紙には、簡潔にストーリーが書かれている場合が多い。
バザーの古本コーナーで、この本を手にとって、
「あ、カミュだ。いつか読もうと思ってたんだ~」と、何気なく裏を見てみたら、
内容の面白そうなこと!

興味をそそられる紹介なので、真似て一部を掲載してみる。

『母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、
 映画を見て笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、
 動機について「太陽のせい」と答える』

これで、興味をそそられない訳がない。どういうこっちゃ!?
不条理の認識を極度に追求した傑作ということだが、なるほど、難しいが確かにそんな感じ。

主人公のムルソーは、殺人罪の死刑判決を前にしても、淡々と追求し続けた。

例えば、ある人が大恋愛をしたとする。
身も心もささげ、この人のためなら死ねると思った。
けれども、人は忘れていく。その熱い気持ちもいつかは薄れていく。
それが、人によって早いか遅いかの違いがあるだけで。

人間が、慣れてしまえないものはない。それは早いか遅いかだ。
人間が、忘れてしまえないものはない。それも早いか遅いかだ。

なら、いますぐ忘れてもいいのではないか。

彼は人殺しの罪で裁判にかけられた。
検事は母親の死後の彼の行動について、激しく非難を浴びせた。
人間的な感情が欠落している。被告は極めて冷血だ。

陪審員が彼に死刑判決を与えたのは、殺人の行為の経過よりも、
母親の死後に関するいきさつが大いに関係していたのは明らかだった。

なぜ?
ムルソーは独房で考えた。


たまに見せる、母親への愛情が、彼の人間的な部分を表していて、
非人間的という印象を薄れさせる。そこがまたポイントだと思う。
彼も、私たちと同じ人間であり、決してかけ離れた世界の人物ではない。

「人は悲しいくらい、忘れていく生き物。
 愛される喜びも、寂しい過去も」
ミスチルの歌には、こんな歌詞があったけど、まさにその通り。

本当は、忘れていくことは不条理でないのかもしれない。
けれど、「人間的」という世の中の定義は消えることはない。
それが人間なんだから矛盾に満ちた生き物でいいじゃないと、諦めるのが一番だったりしてね。


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コメント

  1. えむ | URL | lMBqkpAs

    ひひさん、こんにちは。「古本買い日記」のえむです。こちらには少し前からお邪魔していました。自分、海外ものは特に弱いので、いつも感心しながら読ませて頂いています。
    そして、この「異邦人」のご紹介はとても読みごたえがありました!未読だったのですが(未読本だらけです)、とっても読みたくなりました。さっそくブへ行って探してみようと思います(笑)。ありがとうございました。

  2. ひひ | URL | .mYluWXM

    こんにちわ

    コメントありがとうございます!
    私は逆に国内の作家に弱いので、とても勉強になっています!
    古本屋、すごい頻度で行かれてますよね(感心ッ!)
    ビールのように、ふとおいしくなるように、国内のも読めるかな?と、機会をうかがっております(笑)
    カミュ、興味を持っていただけて嬉しいです!♪
    私もこれが一冊目で、気になる作家がまた増えました。
    今後ともよろしくお願いします☆

  3. えむ | URL | lMBqkpAs

    こちらこそ、どうぞよろしくお願いしますね。^^
    (私のブログは更新が遅くて申し訳ないですが・・)
    そうそう、本文中にあるミスチルの歌、それはなんという歌なのでしょうか?教えて頂けますか?(音楽も弱いの)いい歌詞だなぁと思って。

  4. ひひ | URL | -

    Tomorrow never knowsです。
    ミスチルの歌詞は、本当に深い意味を持ってて、カラオケでは必ず一曲は歌います♪

    あ、えむさん、身勝手ですが勝手にリンクさせていただきました(><;;
    お互い、山積み仲間(最近、やっと買うのを控え始めました)として、これからもお願いしますm(__)m

  5. えむ | URL | lMBqkpAs

    「Tomorrow never knows」・・・了解です!
    ありがとうございました。今度、探してみよっと♪
    リンクありがとうございました。こちらからも、させて頂きますね。では、また!

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