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気球に乗って五週間

2009年11月05日 00:24

ジュール・ヴェルヌ』著 手塚 伸一 訳 集英社文庫 383ページ

集英社文庫のジュール・ヴェルヌ・コレクションの一つ。
今年に入って、漫画家の別天荒人さんの新カバーで新装版になりました。
イラストになると、人物のイメージが湧きやすい半面、一旦こびりついたら離れませんね。
それにしても面白かった…寝る間も惜しんで読むとはこの事ですね。

<あらすじ>
1862年、ナイルの源流を探るために、サミュエル・ファーガソン博士は
大胆な旅行計画を立てた。それは、気球に乗ってアフリカを東西に横断するというものだった。

多くの冒険者が命を落としたアフリカの地。北から向かった者、南から向かったもの、
未だ完全でない地図を一つにまとめ上げる事が、どれほど名誉があり、重要なことだろう。
博士は、猟銃の名手ディック・ケネディと、従者のジョーを連れて、
アフリカの東岸、ザンジバル島を4月18日に出立した。

ナイルの源流を調査するために、危険な野蛮人のいる土地に降り立つ博士。
「学問のために武器をとって戦った、というのははじめてではない」

はたして冒険者たちの地図は博士の発見によって繋がる事になる。
しかし、アフリカの地は旅人達に過酷な運命を課すことになる。
風のおもむくままに吹かれる気球は、一体どこにたどり着くのか。
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気球は熱気球ではなく、水素ガスを膨張させて上昇したり、加工したりするガス気球。
ヴェルヌが生まれた1828年にはガス気球の実験は成功しているし、
戦争にも利用されいたというから、ある程度の実用化はされていたんだろうけど、
行きたい方向に必ずしも進めるわけではない。
上空では色んな風の流れがあって、気球を上下させて進みたい方向の風の流れに乗れば、
ある程度の進路変更はできるらしい…。でも、やっぱり無謀な旅だわぁ…。

水の枯渇と野蛮人との戦いは…絶対出てくると思ってました。
思ってたのに…予想してたのに…うわーん、なんて面白いんだー!!
この緊迫感たまらないですね。これぞヴェルヌ。うん、ヴェルヌだ(何様…)。

ヴェルヌの作品は、史実に基づいているのが多く、バートンスピークといった人名が出てくる。
バートンといえば、あの「千夜一夜物語」の翻訳で有名な、リチャード・F・バートンです。
今回は特に、そういう色々な名前が出てきて勉強になりました。
ヴェルヌは科学にしろ、史実にしろ、かなりの勉強家だったそうです。

ちなみに、日本ジュール・ヴェルヌ研究会の会誌、「Excelsior!」は、「より高く!」という意味で、
ファーガソン博士が旅立ちの前に、ロンドン王立地理学協会の演説で言ったセリフ。
こういう、未だに忘れられないセリフが、ヴェルヌ作品の中にはいくつかあります。


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