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赤い小馬

2009年10月16日 23:07

スタインベック』著 西川 正身 訳 新潮文庫 156ページ

カリフォルニア州に、サリナスというところがある。
二つの山に挟まれた長い谷が続く土地で、作者はここで生まれる。
「赤い小馬」はサリナスが舞台となっている。

主人公ジョーディ少年が繰り広げる、日常のストーリー。
厳格な父、やさしい母、雇い人のビリー、そして遠い昔に思いをはせる祖父。
有名な「怒りの葡萄」とは違って、牧歌的な作品。

<あらすじ>
「贈り物」、「大連峰」、「約束」、「開拓者」の四つが収録されている。
赤い小馬が出てくるのは、最初の「贈り物」。
ジョーディ少年が父親から「自分の馬」を初めて買ってもらい、
乗れるようになるまで、丹精込めて育てていく。
しかし馬は途中で伝染病にかかってしまい、死んでしまう。
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一つ一つの短編の内容は繋がっているという訳ではなく、単独で読むことができる。
同じフレーズが出てきたりして、詩的な効果があったりアメリカ作家らしくない感じ。
どうもアメリカ文学と言うと、人間味ある作品ではなくハードボイルドなイメージだけど、
(ドイツ系の人だったからか?)とても丁寧な心理観察がされている作品だと思います。

ストーリーの流れは地味ではあるんですが、スタインベックはこの作品の解説で、
これを通して伝えたかった事を書いています。作家の家族の者に死が訪れ、
「子供はすべて不滅なものと信じていたことから、完全に打ちのめされてしまった」と。
また、「おそらく人は、男であれ女であれ、このようなことから初めて成人するのであろう。
初めて「なぜ?」という疑問に接して苦しみ悩み、それを受入れ、やがて子供は大人になっていく」
この姿を描きたかったんだとか。この作品は、スタインベックの自叙伝なんですね。

「スタインベック短編集」では、どういうものが収録されているのでしょうか。
この本と一緒に購入したんですが、それもまた読んで、作家の多彩なところを垣間見ようと思います。


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コメント

  1. 本屋に5時間 | URL | -

    福岡の20の大学生です。
    同じく本のレビューのブログをやってます。

    良かったら遊びに来てください。
    http://yomumonosubete.blog91.fc2.com/
    ちなみに始めたばっかりです。

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