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デカメロン

2009年10月15日 23:31

ボッカッチョ』著 大久保 昭男 訳 角川文庫 332ページ

「デカメロン」は、ギリシャ語で「十日」を表す。
高校の授業でこの名前を聞いた時は、おっぱいのことだと思ってた。
日本語で言うと、「十日物語」。

背景は1348年のペスト大流行。フィレンツェの郊外へのがれた10人の男女は、
(女7人・男3人)退屈しのぎに、一日に一人一話ずつ物語を話して聞かせることにする。
一日のリーダーを一人決め、テーマに沿った内容で10日に渡り計100話が語られる。
(この本に収録されてたのは、選りすぐった30話のみ)

<10日間それぞれのテーマを紹介>
一日目:各自が最も得意とする話
二日目:様々なことで苦しめられた人が思いがけない幸せな結果を迎えた話
三日目:欲しくてたまらなかったものを上手く手に入れた人、一度失ったものを取り戻した人の話
四日目:不幸な終わりを遂げた恋の話
五日目:残酷・不幸な出来事の後で幸福になる恋人たちの話
六日目:他人に挑まれてやさしい言葉でやり返したり、鮮やかな即答で危機や損害を免れた人の話
七日目:婦人たちが、恋のために、また自分の恋を守るために夫を欺いた話
八日目:女が男を、男が女を、男が他の男を愚弄する話
九日目:各自が自分で一番面白いと思う話
十日目:愛その他のことで立派な振る舞いをした人の話

~有名な八日目の一話より~
隣同士に住んでいた夫婦がおり、片方の男と、片方の女がねんごろになった。
寝取られた方の夫は、自分の妻を責め、ある計画を手伝わせる。
妻は命令に従い、浮気相手の男を箱に閉じ込める。
夫は相手の女房を連れ込み、その箱の上で情事に及ぶ。
その後、事はすべて明らかにされ、男たちは互いの妻を共有することに合意する。
-----------------------------------------------------------------------------
ルネサンスで、ダンテ「神曲」を書いたけれど、それとは対極の位置における「人曲」とも言われる。
ダンテが厳格なキリスト文学を書いたのに対し、ボッカッチョは肉欲を自然の事と捉えて推奨してる節がある。裸の婦人像がバンバン作られたルネサンス時代なら、ボッカッチョの方がよりイメージに近い気がする。

ボッカッチョ自身は神様も信じてれば、背教徒でもない。ただ、当時の腐敗した僧侶階級に
皮肉をこめて「アナタ達も、肉欲に溺れてるでしょ」という意味を込めたかったのだとか。
「ほらね、人間は同じようにできてるんだよ」、「機知とユーモアで肉欲を楽しもう」的な、
根本から明るいスタンスで話は進められていくから、エロくない。嫌味がない。

全話読んでみたいなあーと思いました。
角川のは「古書」の扱いになるんでしょうか。Amazonでは検索にかからなかった…。
今、手に入るのは「ちくま文庫(上・中・下)」版と、「講談社文芸文庫(上・下)」版。
基本的に「ちくま」は、話を省くことなく収録するというイメージがあるけど、
今回のはどうなんだろう。「講談社」は完全な100話収録ではないらしい。
古本屋で見かけたらチェックしようっと。


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コメント

  1. とはく | URL | -

    いま 幼い頃みた 気にかかっている映画を探し出し DVDで観るのにはまってますデカメロンは小学時代親が来ないか とハラハラしながらみたのでいまじっくり愉しんでます
    ちくま で入手しました
    これも楽しみです

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