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ファウスト 第一部

2009年08月24日 20:01

『ゲーテ』著 池内 紀 訳 集英社文庫ヘリテージシリーズ 358ページ

<あらすじ>
あらゆる学問を極めつくしたファウスト博士。しかし、結局のところ、
「何も知ることができない」事が分かって絶望する。

悪魔メフィストフェレスは彼に近づき、血の契約を交わす。
「時よとどまれ、おまえは実に美しい!」という言葉をファウストが言えば、
ただちに魂は奪い取られてしまうが、その間は地上の快楽を味わいつくせるというものだった。

魔女の霊薬により20代に若返った(もとは50代)ファウストは、
マルガレーテ(グレートヒェン)を見そめ、恋に落ちる。
恋は成就したものの、彼女の母親の死、兄の殺害、
そして気が狂ったマルガレーテの赤子殺しが行われ、
マルガレーテの処刑が行われるところで第一部は終幕する。
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いまさらですが「ファウスト」。ゲーテが80年の生涯をかけて手掛けた作品。
もともとのファウストは、実在した錬金術師で、悪魔と手を結んで力を得たが、
最後は壮絶なクライマックスを迎えるというオリジナルがある。

キリスト教三大文学の一つに数えられる「ファウスト」は、
その名著ゆえに、どの訳で読んだらいいか迷いますね。
日本では森鴎外が訳していますが、非常に難解。
現在出版されている中で、この池内訳が一番簡単です。
本来は詩体であったのを、散文にすることで作者の伝えたかった事を
明確、かつ分かりやすく読む側に教えてくれる。注釈も親切。
逆に、原典をご存じの方、ゲーテの深遠な思想を理解したいかたには、物足りないかも。

プラスして言えば、解説がかなり良い。
同時代に生まれた金融王ロスチャイルドとの比較は興味深い。
一幕ごとに、どういう進行なのかポイントを伝える場幕説明も、初心者には嬉しい。
絵については意見の分かれるところ。好きな方には、山本容子さんの絵本「ファウスト」なんてのも。
手塚治虫の「ファウスト」も有名ですね。

第一部では、愛の極みは刹那に終わるということを知ったファウスト。
死の一年前に完成したといわれる第二部では、さらに物語は複雑になる。
純粋にまた読みたいと思える作品であり、読むほどに感銘を受ける作品。


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