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千夜一夜物語8

2009年08月07日 20:18

『リチャード・F・バートン』版 大場 正史 訳 ちくま文庫 615ページ

アラビアンナイトも後半戦へ。千夜一夜物語の646~756話を収録。
おお、恵み深い王さま、とシェヘラザード(シャーラザッド)は語り続けた。
彼女が物語をするきっかけになったあらすじは、「千夜一夜物語4」をご覧ください。

アラジン、シンドバッドと有名な話は終わり、その他もろもろの物語になってきました。
あれ?「アリババと40人の盗賊」の話は、まだだったかな…?まあ、いいや。
恋する男女の話がたくさん収録されてる本でした。東洋の男女の熱情は、いやはや激しいこと!(笑)

強烈な男嫌いの姫と最後はめでたく結ばれる、「アダルシルとハヤット・アル・ヌフス姫」では、
恋い慕うアダルシル王子と、忌み嫌う姫との、詩のやり交わしが風情が出ています。
姫が王子に宛てた、詩を抜粋してみると…

「いざ、恋情を胸深く おもてに出さず、秘めたまえ
 われに背かば、大地とて 汝の体をささえまじ!」

美しくてユニークな詩は、アラビアンナイトの醍醐味といえますね!
日本で出版されている「千夜一夜物語」では、このバートン版が定評あるのも納得。
現在一般的に購入できるのは、このちくま文庫のバートン版と、岩波文庫のマルドリュス版。
後者は読んでませんが、評価を見ていると、どちらも読みやすそうですね。
バートン版は一冊600ページほどで全11巻。マルドリュス版は400ページくらいの全13巻。

バートン版に関して言えば、「古沢岩美」の挿画が実に妖美で美しい!(慶應義塾図書館蔵)
細かい装飾まで描かれてて、想像を湧きたててくれます。もっと入ってればいいのになあ…。

さらに、バートン版は注釈が多くて、非常に細かい。
風土の違う国だから、よく分からない慣習が出てきても、かならず注釈があるので問題なし。
人々は降雨の時に、裸になってふりそそぐ雨の恩恵を最大に受けるため、顔を空へむける。
そうして表へ出て宴会を張る。そういった事を拒む人は、「見ろ、あいつはアラーの祝福に背をそむけるぞ!」言われてしまう。

8巻になって、まとまりのある話が増えたように思えたかな。
いかさまにかけてはピカイチの母子が、自分たちを捕まえようとしてやってきた、40人もの男たちを、
丸裸にして恥ずかしめる、「やりて婆のダリラーと兎とりのザイナブが悪戯を行ったこと」や、
その話のあとに続く物語など、二部構成という手法も用いられる珍しい巻です。


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