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千夜一夜物語4

2007年11月18日 12:51

『リチャード・F・バートン』版 大場 正史 訳 ちくま文庫 617ページ

171~294夜を収録。気のせいか、一話一話が短くなってる気がするのは、
シャーリヤル王がシェヘラザードとイチャイチャしてるからなのか?(笑)

千夜一夜物語の紹介が2巻からだったので、簡単にアラビアンナイトの物語が
なぜ千夜一夜なのかを説明しておく事にする。有名だから知ってる人も多いと思う。

シャーリヤル王はある日、妻の不倫を目撃する。
怒りにまかせ妻を殺し、それよりのちに毎日一人の美女に夜伽をさせては
翌朝には殺してしまうという事を繰り返していた。

大臣の聡明な娘であるシェヘラザードは(本書ではシャーラザッド)、
自ら夜伽をかって出る。いつものように行為が終わったのちに、
傍らにいた妹が「お姉さま、何か面白いお話を聞かせてくださいな」と申し出る。

シェヘラザードの語り紡ぐ物語の面白さに、シャーリヤル王はのめり込む。
話が盛り上がってきたところで、いつも「今日はこれまで」と打ち切ってしまう。

「この話の結末を聞くまでは、決してこの娘を殺しはしないぞ」
王はそう心に決めるが、シェヘラザードの話は一つ終わったかと思うと、
さらに面白い話がございますと、次々と際限がない。
ついに千と一夜をそのように過ごした王は、心を入れ替えるのだった。
その間にシェヘラザードは三回出産しているのだから、
王様もさぞ旺盛な方だったのだろうなあ。

アラジンや、シンドバッド、アリババといった有名な話は、
このシェヘラザードの語る物語に登場する人物たち。
他にも実在の人物が取り入れられていたりする。
魔人や、怪しげな魔術も出てきてまさに私たちの知ってるアラビアンナイトの世界。
今回は「カマル・アル・ザマン」の話で魔人が登場している。

ある遠く離れた二つの国に、それぞれ頑なに結婚を拒む王子と王女がいた。
どんなに父親たちが婚約者を紹介しても、「今度そんな話をしたら私は死にますよ」というありさま。
ある日、女の魔人が眠っている王子を見つけ、その美しさに度肝を抜かれる。
「こんな美しい王子は見たことがない~!」

そこへ通りかかった他の魔人は、もう一人の方の王女の方が美しいと言い張る。
「じゃあ、魔法で王女をここへ連れてきて、お互いに一人ずつ起こして、
どちらがより相手に恋をするかで決着をつけようじゃないか」という事に。

たちまち異国の地から連れてこられた王女は、魔法で眠らされて王子の傍らに降ろされる。
目を覚ました王子はびっくり仰天。誰だこりゃ!?それにしても美しい。
たちまち恋のとりこになるが、ここはぐっと思いとどまって手を出すのをやめる。
父上が結婚を拒む自分に対して、試しているに違いない。

また眠りについた王子、そして今度は王女が起こされると。
まあ、ここはどこかしら?この人は誰?なんて美しいの!
千夜一夜はどちらかというと、女の方が貞操が無くって、この時も王女の方は
男に体を絡ませて、ねえ起きて下さいな。つれない人ねん。と積極的に振舞う。

しかし、それは魔人のイタズラ。翌朝には、お互い昨夜の相手が忽然と消え、
周りからは「何言ってんだ、コイツ」と狂人扱い。恋のとりこになる二人…。

カマル・アル・ザマンの話はかなり長く、その息子の代まで続いていく。
よく分からん話の流れだ!と思うことなかれ。それが千夜一夜物語。
語り継がれてきた話をまとめたものが、こうなったのだと思えばそれも一つの形態なのですから。


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