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グラント船長の子供たち 下

2009年07月09日 13:36

『ジュール・ヴェルヌ』著 大久保 和郎 訳 ブッキング 342ページ

グレナヴァン卿一行のグラント船長捜索隊は、南米での失敗を見た。
船長が南緯37度で遭難したことは疑いようのない事実だ。
では、どこで?南米パタゴニアの横断では、遭難者たちの消息はおろか、
海岸線でもブリタニアが難破したという情報は、全くなかったのだ!

上巻はこちら→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-318.html
以下、内容の重要部分を含みます。

南緯37度は、この地球上でどれだけの陸地を横断しているのか。
南米を除くとすれば、大西洋のトリスタンダクーニャ島、喜望峰の2度下、インド洋のアムステルダム島、
そしてオーストラリアへぶち当たり、その向こうにはニュージランドが控えている。

その頭の中の世界地図を順繰りに追っていったとき、地理学者パガネルは叫びをあげた。
遭難者たちが海に放った手紙の一部分は「オーストラリア」と解釈することも可能ではないか!?
再び希望を抱いた一行は、すぐさま舳先をオーストラリアへ向けて出発した!

ヴェルヌの深遠なる知識を披露するのに、これほどうってつけの大陸は無いように思える。
彼の手によると、地理学、植物学、鉱物学の何と色づくことか。
ユーカリは何故木陰を作らないのか、産金国は恵まれていないとパガネルが言い切る訳は?
「何よりも国というに値するのは、いいかね、それは鉄を産する国なんだ!」
もう、パガネル先生のセリフはいちいちカッコいいです。たまらん!!

一度ならず、彼らがあれほど燃えていた捜索の意志は、灰に帰した。
どんな自然の脅威にも立ち向かっていく勇敢な人々だったが、
最後には、人間の邪悪さがついに彼らをくじかせたのだった。

はたして、グラント船長の子供たちは、父親に再会できるのか…。

ヴェルヌの作品は、基本的にどれも淡々としているのですが、
そこが余計に想像を掻き立てるのでしょうか、思わずウルッと来てしまう感動場面も何度か…。
勇気、愛情、希望、人間の美徳をこれほどまで美化せずに書きあげることができるなんて。
すばらしいです。本当に読んで良かった。

これで「グラント船長の子供たち」、「海底二万マイル」、「神秘の島」三部作は終わりです。
三作品の関係は、正直密接には結び付いてないのですが、「グラント船長の子供たち」の
囚人のエアトンが「神秘の島」で主人公サイラス技師たちの仲間になったり、
「海底二万マイル」のネモ船長の正体が「神秘の島」で明らかになたり…と、
微妙に関連性があったりします。基本的にはどれも独立した作品と考えていいでしょう。
各作品の詳細は、カテゴリー「ジュール・ヴェルヌ」を参照してください。

どれも面白かったので、甲乙つけがたいです。
この本たちは、私の宝物として将来にわたり本棚を飾ることでしょう!


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