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敵意 上

2009年07月06日 01:11

『ダニエル・スティール』著 天馬 龍行 訳 アカデミー出版 294ページ

単行本をどんどん読んで、本棚の未読スペースを広げよう作戦(笑)。
「無言の名誉」に続いて、またまたダニエル・スティール。

相変わらず、不幸の塊みたいな女性の物語。
13歳から、父親に性的虐待を受けてきたグレース。
父親は世間でも評判の好人物で、弁護士として人の役に立っていた。
半面、家庭では母親に殴る蹴るの暴行を加える二重人格者だった。

そのうち母親はガンで病に倒れ、欲求不満に陥った父。
母親は、自分の代償として娘に父の相手になるように説得し、
グレースはそれが母親のためになるならと考え、それに応じた。

4年間の闘病生活ののち、母親は遂にあの世へ旅立った。
葬儀が終わった夜、父親はいつものようにグレースに体を求めてきた。
しかし、母親のためにと思っていた理由も、今ではなくなっていた。
グレースは抵抗した。そして、いつのまにか手にしていた拳銃で父親を撃ち殺していた。

女性作家の書く、性的虐待の話は、生半可じゃないですよね。
こういう悲しい出来事に対する、作家の想いが感じられます。

彼女の正当防衛の主張は通らず、実刑が下された。
刑務所に入れられたグレースは、囚人として2年間を過ごしたあと、
その後はさらに2年の保護観察期間を経て、自由の身となる。
もともと頭の良かった彼女は、事務の仕事も見つかり、順調に社会へ復帰していった。

しかし、彼女の負った傷は深く、そう簡単に癒えるものではなかった。
罪の償いとして、女子供の救済団体へ参加。
極度の男性不信。20代の女性が歩む青春とはほど遠い生活だった…。

あいかわらずの、重い作品。
早く主人公には幸せになってもらいたいものです…。


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