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十五少年漂流記

2007年11月11日 23:20

ジュール・ヴェルヌ』著 大久保 照男 訳 ポプラ社文庫 190ページ

「海底二万マイル」「地底旅行」で、すでにかなりのファンになってしまったヴェルヌ。
この「十五少年漂流記」も期待に胸ふくらませて、ページを開きました。

ヴェルヌの作品は、主に大人向けに書かれたものが多いのですが、
この「十五少年漂流記」は、珍しく子供向けに書かれたもの。

その名の通り、十五人の少年が船で漂流してしまい、無人島で二年間を過ごすという内容。
原題が「二年間の休暇」。フランス人らしいユーモアのあるタイトルになっています。

<あらすじ>
1860年、少年15人を乗せたスルギ号が、何らかの原因で港から離され、漂流する。
無人島にたどりついた彼らは、そこで協力して生活を始める。

彼らは船から洞窟へ住居を移し、本格的に文化的生活のため、環境を整え始める。
料理の得意なの、思慮深いの、いじっぱりなの、色々な性格の仲間たちが協力し合う。

そして二年間がたったある日、島へ謎の船がやってくる。
それは、同じように船が遭難した人間だった。彼らと少年たちの戦いが始まる。
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子供の推薦図書によく選ばれている名作。児童向けを今回読みましたが、充分面白かったです。
黒人のモコ(出版社によってはモーコー)などに、人種差別の記述があったりする。

こんな児童向けの本でさえ、ヴェルヌのリアル主義は見事に表れている。
「神秘の島」の子供向け…といったところでしょうか。
船で漂流したため、積荷の中にある程度の武器や道具があるので、完全な0スタートではない。

昔、「失われたムー大陸」という、ムー大陸を提唱したチャーチワードの本に、
面白い事が書かれていたのを、読んでいてふと思い出した。
科学が発達した時代に、火山の大噴火や、大陸の沈没が起こったら。
何もない土地に取り残された人間が生きていくには…

「果たして、科学に慣れた人間が石や植物からどれほどの道具を作れるのか。
例えば、旧石器時代と、新石器時代の間にそのような地殻変動があったとすれば、
道具が精巧になったからといって、簡単に人間が進化したとは言い切れないのだ」

だが、少年たちはそうはならなかった。イギリス人のブリアンを中心として、
「文化的な」生活を送っていく。この生活は非常に現実性があって面白い。
落とし穴を利用して獲物を捕まえたり、網で魚を取ったり、アザラシの油から蝋燭を作ったり、
野生のラマを捕まえて家畜にしたり、料理に使うため塩田を作って塩を取ったり。

最後の方で、同じく難破してきた悪者と少年たちが戦うシーンがあるけれど、
これもなかなか危機迫る感があって面白かった。今度は新潮文庫ので読んでみよう。


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