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じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

2009年05月25日 11:53

『シェイクスピア』著 福田 恆存 訳 新潮文庫 310ページ

久しぶりにシェイクスピアを読みましたが、今更ながら言葉の美しさに感動しました。
この二作品は、どちらかと云えば初期の方ですが、すでに才能を余すところなく見せてくれています。

シェイクスピアは何度も紹介したとおり、いろんな話を盛り込んで
一つの作品に仕上げる傾向がありますが、それが最も顕著なのが喜劇。
ご多分にもれず、今回もストーリーがあちこちで展開されて賑やかな話になっています。
最終的にそれが一つにまとまって、ハッピーエンドになるのですが、
初期の作品ということもあって少し話のつながらないところなどもありました。

経歴でいえば、習作時代→喜劇時代→悲劇時代→浪漫劇時代になりますが、
「じゃじゃ馬ならし」は習作時代で、「空騒ぎ」は喜劇時代。
個人的には前者の方が楽しくて好きでした。
その名の通り、「じゃじゃ馬ならし」は手に負えない娘カタリーナを、
機智に長けたペトルーキーオーが良妻に変えてしまう恋の駆け引き。
他の恋模様も入り混じって、最終的に「どれが本筋?」となってしまう感はあるけれど…。

余談ですが、今回とにかく名前が覚えにくかった…(笑)
ヴィンセンショー、ルーセンショー、ホーテンショーあたりならまだしも、
グレミオー、グルミオー、トラニオー、あたりになるともうダメ。
最後の方になっても、巻頭の登場人物紹介を見直さないといけませんでした。

ところで、昔は何の気なしに読み飛ばしていた文章の美しさですが、
ここにきて福田訳はやっぱりすごい!と再確認しました。

おお、あの女の方こそ私を、木石の忍耐すら超ゆる程に侮辱したのです。
枯れなんとする檞の木も、梢になお一葉の緑を残していたなら、
恐らくこのまま黙って引っ込みは致しますまい(以下略)。
                            「空騒ぎ より」

訳者泣かせと言われるシェイクスピアですが、
福田氏は相変わらずいい仕事をされてます。


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