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セロ弾きのゴーシュ・グスコーブドリの伝記

2007年11月01日 22:16

『宮沢賢治』著 角川文庫 281ページ

名前は有名な割に、意外と内容を知らない宮沢賢治の作品。
掲載されている話は以下の通り。

・雪渡り
・やまなし
・氷河鼠の毛皮
・シグナルとシグナレス
・オッペルと象
・ざしき童子のはなし
・猫の事務所
・北守将軍と三人兄弟の医者
・グスコーブドリの伝記
・ありときのこ
・セロ弾きのゴーシュ
・ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
・ペンネンノルデはいまはいないよ
 太陽にできた黒い刺をとりに行ったよ

これは、発表順に並んでいるのだけど、
猫の事務所あたりからは、素人の私が読んでても、
そのストーリー展開の読みやすさ、完成度の高さがなんとなくわかる。

とくに、物語の世界観、視点の面白さがただの童話と一線を画していると思う。
北守将軍と三人兄弟の医者では、その名の通り三人の医者が出てくるのだが、
一人は人間の医者、一人は動物の医者、一人は植物の医者。

植物の医者って…今で言う肥料開発者みたいなものなのか??

現実的な視点はさておき、ソンバーユーという将軍が、長い遠征から国に帰ってきた。
けれども長い砂漠での生活で、体は異常をきたしまくり。
国に帰る前に、とにかく何とかせにゃいかん!
という訳で、有名な三人兄弟の医者に診てもらうことにする。

また面白いのがそのかかっている病気で、
「100+100はいくらですか?」の計算ができない。
それに長年馬上の生活をしていたので、体が鞍から離れないし、
体には無数にわけのわからない草が生えてきてる始末。

一人目の先生は、将軍の病気を治し、
二人目の先生は、馬の病気を治し、
三人目の先生は、体の植物を取り除く。

将軍はよろこんで、めでたしめでたし。

私のこんな書き方では、おもしろさの数パーセントも伝えれないのだが、
宮沢賢治の独創的な擬態語、擬音語が心地よく響いてくる。

他の作品の中で、きのこが生えてくる擬態語の中に、
「どってこ、どってこ」というのがあったけれど、数年前に読んだのに、
いまだに忘れられない。ペンネンネンネンネン・ネネムの名前も、
きっとしばらく、いや、もしかしたら数年は忘れられないかもしれない。

それに、この独創的な物語の展開。
本当、日本が誇る作家なのだなあ、と実感しますね。


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