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猫を数えて

2009年04月03日 00:56

『阿刀田高』 講談社文庫 314ページ

最近読むのが増えてきた阿刀田さんの短編。
日常生活に追われている時は、やっぱり基本的に
「読んでて疲れない本」を手に取ってる気がします。

難しい本も面白いけれど、やっぱり阿刀田さんの名前があると、
優先的に手を伸ばしてしまう。かといって軽いわけではないのがこの作家のスゴイところ。
一冊だいたい、短編が10篇で「ははぁ、なるほど」と思える節は幾度かある。

今回は男女の恋、それも大人の恋をテーマにしたものが多かった。
その中でも、私の「なるほどなあー」は、恋愛の4分の1確率の話。

「そう。簡単なことだよ。男と女がいて、どっちも関心がなきゃ、なにも起こらない。
 男が好きでも女が厭なら、これも駄目。その反対に女が好きでも男が厭なら、やっぱり駄目。
 男が好きで、女も好きで、このときだけうまくいく。確率は四分の一だな。
 うまくいかないほうが三倍多いんだ」    (第五話 『恋の確率』 より)

この発想はすごい。もちろん人間の感情はそんな単純なものじゃないと思うが、
こんな風に言われてみれば妙に説得力がある。

阿刀田さんの短編は、そういう「絶妙」な言い回しが多い。
だから読んでて飽きない。大きなテーマを積み上げて積み上げて、ワッと出すのでなく、
現代的なアフォリズムを小出しにしていく感じ。

この奇妙な共鳴が、短編ファンの多い理由なんだろうと思う。


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