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楽しい古事記

2009年03月18日 21:15

『阿刀田高』著 角川文庫 293ページ

「天地初発之時、於高天原成神名…」
この時点で、古事記はもぉいいか…読む気をなくしてしまう。
もともと外国語に近い古文を、初心者が原文から入るのは無理というもの。

阿刀田さんは入門書をたくさん書いているが、日本のものに着手したのは珍しい。
相変わらずの手腕で、難解な古事記もユニークに紹介してくれる。

基本的に、○○のミコト、○○のオオキミ、などの名前からして覚えにくい。
うんざりさせられ、読む気をなくす。その連鎖に必ず陥ってしまう。
初心者の私たちには、誰に注目して読むべきなのかが分からない。
そこをスムーズに解決してくれるから嬉しい。

アマテラス大神や、ヤマトタケルなどの有名な名前は知ってるが、
意外に何をどうした神様なのか、知らないことが多い。
読んでみて、大したことしてないんだな…というのが正直な感想(笑)。
阿刀田さんのいいところは、その伝承の紹介にとどまらず、
由来のある現地に赴いて、そこの感想も一緒に語ってくれるので、
さながら一種の紀行譚のような趣がある。

入門書だけあって、時代錯誤の指摘も簡単にすませ、
ストーリーとして楽しい部分だけを抜き出してくれる。
感想としては、聖書に似ているな…と。こういった歴史を語る書物には
よくあることだが、初期の頃の話は「伝説」のような人間離れした話が多い。
時代がすすむにつれて、戦争の話が多くなってリアルな歴史に近づいていく。
古事記も例外にもれずそれで、後半になってくると多少面白さも減速気味。

「楽しい古事記」というタイトル通り、冒頭に取り上げられている話は、
イザナギとイザナミが、ようするにチョメチョメするところから。
さすが、阿刀田氏は読者をひきつけるポイントを押さえてらっしゃる(笑)。
それ以外にも、古事記の書かれた時代背景や、思惑のようなものも勉強になりました。

日本人である以上、やはり古事記の内容は多少知っておきたいところ。
全く読んだこともなく、興味もない…という人には、お勧めの一冊。


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