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走れメロス

2009年02月19日 22:09

『太宰治』著 新潮文庫 300ページ

太宰治の作品を読んでると、人生の浮き沈みがそのまま投影されてて面白いですねー。

自殺未遂して、ヤク中になって、今度は女と入水自殺。
自分だけ生き残るも、最後にまた自殺。
その経歴からくるインスピレーションは強烈なものだったに違いない。

今回読んだのは以下の9作品。

・ダス・ゲマイネ  ・満願
・富獄百景     ・女性徒
・駈け込み訴え  ・走れメロス
・東京八景     ・帰去来
・故郷

自伝と言ってもいい作品が多く、東京八景以下三作品は太宰治の人生を知る上で外せない。
文献的重要性もさることながら、その告白とも懺悔ともとれる語り口は、読んでいると時間を忘れます。
読者をその人生に同化させてしまうというか…この自伝のやり口はすごいなあと思いました。
とりわけまだ若いころの作品なんかは、太宰治の芸術にに対する葛藤なんかが読み取れるので興味深かったです。

代表作「走れメロス」は、自殺未遂後の再出発をした時に書かれたものだけど、
「この時はのびのびしてたんだろうなあ…」と苦笑してしまう。
暴君に対し、自分の親友を身代わりに立てるメロス。
「自分が三日目の日没までに帰ってこなければ、この友を殺せ」
と死刑の人質に置いていく。

これなんか、もし自殺前に書いてたらメロスは友を裏切ってたんじゃないか?(笑)
この時期だからこそ書けた…そんな気がします。

日本文学っていうのはこういうところも面白いんだな…。
有名作家同士のやり取りが作品の中に生きてたり、海外の影響を受けてたり・・・。
シェイクスピアが英語でないとその良さが分からないように、
日本文学はやっぱり日本人の体に合うのだろうなあ…。

あの富獄百景だってそう。昔から富士山になじんで、
どこかで心の誇りにしているであろう日本人でないと、あの良さは分からないんじゃないか…。

まだまだ日本文学には未熟な私ですが、徐々に…
「おもしろくなってきたなあ…」と実感するのです。


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