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チェーホフを楽しむために

2009年02月12日 22:08

『阿刀田高』著 新潮文庫 379ページ

文庫版が出るのを待ち望んでました!
「チェーホフ?よく分からん!」という感想だった私にとって、嬉しい一冊。

…とても面白いんだけど、何が言いたいかちょっと分かりづらいなー。
それがチェーホフの印象。それが何故なのか分かりました。
阿刀田さんも詳しく「ここはこうでね…」と手とり足とり教えてくれるわけではないが、
この時の作家の背景はこうだったんだよー、この時は苦しんでた時期で…とか、
そういう紹介が推考を重ねる上でありがたい。

「チェーホフは問題提起しても答えは出さない主義」
「ありのままの人間像を書く天才」

あ、なるほど。同じロシア作家でも、トルストイの明確な人生論みたいなのを想像して読んだら、そりゃ違うわ…。
「なんか曖昧な感じ…」そういうのはワザとだったのか…。

曖昧さにおいてはチェーホフの性格にもうかがえて、
彼の男女関係もつかず離れずだったそう。
愛を合理的に見ていたので、女性に対しては淡々としたところがあったらしい。
そう思うと、作品の中に出てくる男女のすれ違いも妙に色彩を帯びてくるんだから面白い。
深読みすればするほど、一つの短編の中に濃い要素を詰め込んでるなあ…と感心する。

最近書店でロシア文学が幅を利かせてるような気がするのは、
私のロシアびいきからくる気のせいなのでしょうか。チェーホフも人気があるとか。
いや、今の世知辛い世の中にピッタリの作家ですがね(笑)。

阿刀田さんの「チェーホフを楽しむために」を先に読んでると、
「そういうことを言いたかったのね!」というのが分かって味わい深くなること必至。
チェーホフは一つ一つの話が短いだけに、サラリと終わってしまうけれど、
それじゃ、すごくもったいない!ということを実感しました。


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