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孫子

2009年01月17日 00:21

『浅野裕一』著 講談社 289ページ

カテゴリーどこに分類すればよかったか分からず、とりあえず「古代文明」にしました。
分かりやすく、読みやすく、底本の考察などもあるので、初心者~少し知ってる人にオススメ。

孫子はとても抽象的な書だ。
兵法書というからには、具体的戦術を詳細に説いてるものを想像しがちだが、孫子においてはそうではない。
「呉子」などは、同じ中国兵法であっても、詳しく戦術を述べているため、こちらのほうが有益だとの評価もある。
戦争は時代とともに形態が目まぐるしく変化する。今すぐ役に立つものは、一度その手を使わば、すぐ役に立たなくなる。
それに反して、いくつもの奇策は一つの抽象的な基盤から生まれ、常に新しい。
事実、歴史上の著名な人物、たとえばナポレオンであるとか、毛沢東などは、孫子を読んでいたという。
どの時代にも用いることができる、これは孫子の大きなポイントだろう。

この本は一種の心理学である。
人間は~である…という書き出しが至る所で見られるように、
人の本質を逆手に取った戦術は、意表を突き、退屈しない。
西欧近代兵法は、軍隊のぶつかり合いであったことを考えれば、
古代中国で、既に奇策を持って戦うを良しとする兵法が説かれていたのは驚異である。

日本と言えば、武士道という言葉があるように、軍の勇将が名乗り出て、
「いざ、いざ!」と戦う、”正直もの”の戦いであった。孫子は戦国時代の日本にも渡ってきたが、
そういった戦い方は”卑怯もの”だとして、合わなかったのであろう。
もし、日本文化が孫子に融合していたのであれば、第二次世界大戦の特攻などは存在しなかったと思う。

孫子が奇策を用いることに重きを置くのは、「できるだけ戦争をしない」(戦わずして勝つ)ことを、第一にしているからだ。
多くの犠牲と浪費を要する戦争は、最終的な外交の手段である。
ここで一つ一つの内容を詳しく述べることはできないが、戦争だけでなく、
最近ビジネスマンにも孫子が注目されているというのも頷ける内容。
これもやはり、その抽象さゆえか。

前に紹介したビジネス書もその一つ、コチラは参考までに。
→ 『孫子の兵法』 守屋洋著 三笠書房


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