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八十日間世界一周

2009年01月14日 21:54

『ジュール・ヴェルヌ』著 田辺 貞之助 訳 創元SF文庫 316ページ

なんという感動。なんたる作家だろうか。
こんなに興奮する本を読んだのは久しぶりです。
はやる動機も治まらず、このすばらしい感動を表現する言葉を探しながら、
こうしてPCの前に座っている有様。ああ、どうしたら、この感動を伝えれるでしょう。

時は1872年、イギリス・ロンドンのフィリアス・フォッグ卿は、
八十日間で世界一周してみせると、友人たちと賭けをした。
鉄道や汽船が発達した時代とはいえ、それはとても実現不可能に思われた。
しかし、冷静沈着で論理的な計算に基づき、卿は「可能である」と断言したのだ。

ロンドンからパリ、スエズに入り、インドを経由してシャンハイ、ヨコハマを通過、太平洋を渡り
サン・フランシスコからアメリカを横断、ニューヨーク・リヴァプール間の船に乗るという旅順であった。

順風にいったと思えたのもつかの間、汽車の遅れなどの生易しい問題ではないトラブルが、
旅急ぐ旅行者に襲いかかる。フィッグ卿は恐ろしく冷静な男だった。
彼のお供をしていた下男のパスパルトゥーは、何度この紳士の的確かつ大胆な判断に驚かされたことだろう。
長い長い行程を確実に歩み、時に自分の破産がかかっている賭けを顧みず人を助けたり、
命の危険にさらされ、突発事故に見舞われながらも進んでいく。
途中、ゾウで道を進む必要もあった。船の出帆に遅れたことも一度ではない。
厄介なことに彼には間違った逮捕状が出ており、それが障害になることもあった。
しかし、計算されつくされた行程には、逮捕状の郵送が追い付かない有様だ。

ロンドン証券取引所では、フォッグ卿の試みが成功するかどうか、
賭券が取引され始めた。国民は並々ならぬ気持ちで、卿の帰国を待ちわびた。

はたして…この試みは成功するのだろうか。
旅を終えたとき、彼はどうするのだろうか。
喜んでいるだろうか、悔しがっているだろうか。
それとも、いつもの冷静な表情で、普段の生活を繰り返すだろうか。

早く!早く!!早く!!!
手に汗握るとはこのことだ。間に合うのか、間に合わないのか。
イギリス人の誇りに掛けて。名誉にかけて。
支流が大河へ合流し、水量が増えていくように胸がつまり、クライマックスへ!!
最後の締め方がイマイチ…という批評もあるようですが、私は好きです。これもアリかなと。

多くの映画にもなり、一度は聞いたことがある音楽で日本人にも親しまれた名作。
しかし、この原作を読まずして、それらが何になるだろうか。
ヴェルヌの作品群のなかでも、1、2を争う傑作です。

これは本当に、胸を張ってすべての人に薦めたい一冊!是非読んでください!


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