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肉蒲団 下

2008年12月11日 00:25

『李笠翁』著 足利 光彦 訳 富士見ロマン文庫 247ページ

テーマ月間に引き続いて肉蒲団の下巻の紹介。
上巻参照→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-246.html

輪をかけたエロティックさ。上巻を読んでた時は、そういう本ばかり読んでたせいか、
そうは思わなかったけれど、改めて読んでみるとやっぱりエロいわ、これは。

第二の妻を得た未央生は、またしても一人の女性では物足りなく、さらなる楽しみを求めていたのでした。
やがて願いは叶い、三人の美女と、一人の熟女で乱痴気騒ぎをするようになります。
乱交というにふさわしい有様で、前半夜はあっちの女、後半からはそちらの女、
時には「串」の字を描いて楽しんで…という具合に、自慢のナニは大活躍。

さて、もともと自分の正妻が郷里にいる未央生でしたが、
その妻の玉香は、夫に性の歓びを教えてもらってからというもの、
一人寝の夜に欲情を持て余していたのでした。
そこに現れたのが権老実という男。実は前に未央生に妻を横取りされた男で、
仕返しとばかりに未央生の妻を犯してやろうとやってきたのでした。

家の雇人としてまんまと玉香に近づいた権老実でしたが、もともと女の方が
欲望をため込んでいたものですから、あっけなく落とすことができました。
もともとナニがデカくて精力絶倫の男でしたから、玉香はたちまちこの男が気にってしまいます。

権老実は最後には玉香を売春宿へ売ってしまうのですが、もともと容姿が極めて
美しかった玉香のこと、たちまち超売れっ子になってしまったいます。

遠い地で、その有名な売れっ子娼婦の噂を聞いた未央生は、
やっぱりこの女を抱きたいがために都に上ります。それが自分の妻とも知らずに…。

この話、面白く読めるだけではなくて、自分の犯した罪は必ず報いが来るというテーマを含んでいます。
ただ、教訓を垂れるのに読み手に興味を持ってもらえる本にする必要があり、
そのためこんなエロティック要素が強い作品にしたのだとか。

ただ、内容がエロいだけではなく、言葉も美しい。例えば、
「別の洞窟の水は、本来の水にはかなわない」
(性交の際、唾で入口を潤すよりも、本来の女性の愛液の方がいいという意味)。

またこの小説は第二十回から成り、その副題が面白い。
第十四回 「夫婦の楽しみを立ち聞きした玉香お嬢さんは
       入浴場面を演出して男の気を引きます」

冷静に見たら、登場人物たちの行動はどれも滑稽なものばかり。
最後の戒めのくくりでは、その滑稽さに気がつくよう仕向けてあるのは、
やはりただの官能小説と一線を画す作品といえるでしょう。


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