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オズの魔法使い

2008年10月26日 00:03

『ライマン・フランク・バーム』著 松村 達雄 訳 講談社文庫 243ページ

童話の名作。絵本では堪能できないエピソードも収録して堂々の243ページ。
実は続編があって、実に全部で14冊にもなるんですって!ビックリ。
折角小説でちゃんと読んだので、教訓的な側面から今回はオズを紹介しましょう。

カンザスに住んでいたドロシーが竜巻で家ごと飛ばされ、オズの国にやってきた。
脳みそが欲しいかかし、心が欲しいブリキの木こり、勇気が欲しいおくびょうもののライオン、
そして子犬のトートー。みんなで連れ立って願いをかなえてもらうためにオズ大王に会いにいく。

作者のバームはこの作品についてこう言っている。
「もっともらしい教訓、お説教などは抜きにしたような童話もあってよいのではないか。
 今の子供達は教訓などというものは学校で教わるのだから、ただもう存分に楽しませてくれるような、
 あっと驚かせてくれる、不思議なお話を求めているのだ。
 そこには不愉快な出来事などはあらわれなくてよいのである」

なるほど、絵本で見る限り教訓的な部分は随分省かれてしまったなと感じる。
けれど、原作ははたしてそうは思えない。作者が意図したかしないかに関わらず、
充分に哲学的な内容を含んでいるし、ドロシーの成長は教訓的だ。

例えばかかしとブリキの木こりの対話。
脳みそが欲しいかかしは、木こりが心を欲しがっているのを聞いて、
「だって、脳みそがないと心を持ってても使い方が分からないじゃないか」と言う。
木こりはそれに対して反論する。
「いや、やっぱり心がいいよ。脳みそだけじゃ幸せになれない。世の中で幸せほど大切なものはない」
フーン…難しいテーマでありますなぁ。

ドロシーはそんなことどうでもよくて、とにかくカンザスへ帰りたい。
「そんなのどっちでもいいわ」と、内心思う。
しかし、いざオズにかかしが脳みそをもらう段になると、
「あたしは、もとのままのあんたが、いつも好きだったのよ」とくる。
最後にはこの仲間達がかなえたそれぞれの願いを、心から喜ぶことができる。

よくよく考えてみると、皮肉が効いた小説だなあとも思う。
オズに願いをかなえてもらうまでに、ドロシーたちは沢山危険な目にあう。
しかし、困難にぶつかった時に何かいい知恵を絞りだすのは、脳みそのないかかしだったし、
悲しい事があって涙を流すのは、心のないブリキの木こりだった。
恐ろしい事があって足がすくむ時に勇気をだして立ち向かったのは、おくびょうもののライオン。
それでも皆、やっぱり自分の事をダメなヤツだと思っている。
オズがそれぞれに欲しいものを与えた時、まるで生まれ変わったように自分に自信を持つ事が出来る。

何か明確な形を取らないと、自信をつけれない心理を皮肉っているのか。
それとも、そういったものは誰しも生きる上で持っているのだから、自信を持てという事なのか。
いや、両方を示唆しているのでしょうね、きっと。


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