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はつ恋

2008年10月05日 21:41

『イワン・ツルゲーネフ』著 神西 清 訳 新潮文庫 137ページ

やっとロシア名にも抵抗がなくなってきました。
ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフなどの有名すぎる作家が多いせいか、
ちょっと目立たないイメージがありますね。

ロシア作家というのは人間観察が得意なんでしょうか。
決して派手な話は書かないのですが、人間の心理を書きだす技術というのは素晴らしいと思います。
ロシアという土地柄、寒くてじっとしてるかわりに、人間観察ばかりしてたとか…そんな訳ないか。
この技術に関してはツルゲーネフもしかり。

ある夜、男が三人集まって、それぞれの初恋の話を始めた。
その中の一人の男が語った話はこうだった。

ウラジーミル青年は16歳のころ、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会った。
彼女には何人もの男が集まっていて、いわば彼もその一人に加えられた形だった。
しかし、ウラジーミルは彼女に恋をした。
気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する…。

公爵令嬢ともあろうものが、結婚相手に事欠かない身でありながら…一体その先に何があるというのだろう。
みすみす自分の前途を台無しにするのが恐ろしくなかったのだろうか。
ウラジーミルはそこで気がつく。

…そうか…これが恋なのだ。

初恋。すべてが正当化されるようなあの興奮から、一つ大人になるあきらめにも似たあの段階の感情が
表現されている作品だと思います。たしかに…正直言ってしまうとドフトエフスキーやトルストイからは一歩下がった感じ。
逆にいえば、時代背景などの難しい部分を省いて読めるので、
ロシア文学をお手軽に軽く読みたい、雰囲気をつかみたいという方ならとっつきやすいかもしれません。


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