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神秘の島 第三部

2008年07月27日 11:30

『ジュール・ヴェルヌ』著 大友 徳明 訳 偕成社文庫 396ページ

普段は続きものでも連続して読まずに、色々な本を並行して読んでいくのが好きなのですが、
今回ばかりはおもしろすぎて、第三部まで一気に読んでしまいました。
ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』。ついに、今まで起った不思議な力の正体が明らかに…!

第一部→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-141.html
第二部→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-146.html

グラニット・ハウスの住民たちは、新しい仲間を迎えてリンカーン島での三年目を迎えていた。
ある日、技師は遠くの海面に浮かぶ一隻の船を発見した。
それは驚くべきことだった。この島は世界地図にも載っていないし、
ましてやどの漁船や定期船のルートからも外れている。
考えられる事といえば、その船が海賊船であるということだ。

開拓者たちは、この島が自分たちの故郷と言ってもいいほど大切に思っていたので、
みすみす海賊たちの手に渡すつもりはなかった。
技師と仲間達は徹底抗戦をすることを決意する。
しかし、海賊の数は50人ほど。こちらは六人とオランウータンと、犬のトップだけ。
技師がどんなに知恵を働かせてみたところで、苦しい戦いは免れないだろう。

開拓者たちの一番の脅威は、海賊船に搭載されている最新式の大砲だった。
侵略者たちは、話し合って和解するなどという気はさらさら無く、
その圧倒的な力の差を見せつけるように、グラニット・ハウスに大砲を撃ち込んできた。

勝利は絶望的かと思われた。
しかしその時、またしても神秘の力が彼らを救うことになる!!

ヴェルヌはこうした神秘的な力というアイデアを用いながらも、登場人物たちがそれを、
神様の力だとか、ファンタジー的な扱いをすることを全くさせない。
あくまでも「誰か」が人為的に開拓者たちを助けているのであり、
いつかはその人を見つけ出して、謎を明らかにするという事を何度も技師に言わせている。
そこが陳腐にならずにいいんだよなあ…。

漂流して、無人島で色々工夫を重ねて生き抜いて…というテーマは、
ヴェルヌが好んで用いたストーリーだし、ヴェルヌ以前に発行されている、
ロビンソン・クルーソーでも前例があるエピソードだ。

しかし、その同じようなテーマの中でも、この神秘の島について作者は絶対的な自信を持っていた。
無から有を作り出す工程が、ロビンソンと同じ漂流者でもなぜか新しく感じてしまうのだ。
それは、不思議な力のアイデアを絡めたせいでもあるし、この小説がとても科学的で、
ヴェルヌの知識が最大に発揮されていることもある。
もちろん、大人も子供も楽しめる小説だけれど、これは是非大人の方に読んでもらいたい内容。

自分たちが作り上げたものへの愛着や、祖国への想い、
どんな時でも冷静に行動して、現実を見据えて行動する力など、
多くの事を学べるとともに、勇気をこの本からもらうことができます。

「神秘の島」は、同じヴェルヌの作品の「海底二万里」、「グラント船長の子どもたち」に
関連する内容になっています。同じ登場人物が出てきたり、過去が語られたり。
一冊だけ読んでも充分楽しめる内容になっていますが、三冊とも是非読んで頂きたいところです。


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