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ゲーテ格言集

2008年07月23日 23:32

『ゲーテ』 高橋 健二 編訳 新潮文庫 212ページ

ファウスト、若きウェルテルの悩みなど、偉大な作家であり、詩人でもあるゲーテ。
今日引用される言葉の中には、彼が残した作品や手紙からとったものも多い。

私が大学の頃に、先輩から聞いた言葉、「急がずに、だが休まずに」。
試験勉強でてんやわんやだった私に、この言葉は大いに助けになりました。
弟子がゲーテの82歳の誕生日に送った印形に刻まれていた言葉だったそうですが、
この本を読んで初めて知ることができました。

ゲーテは作家であるとともに、詩人でもあると述べたけれど、
さらに科学や自然、色彩研究などにも精通していたとされる。
本書はそんな多彩にわたる彼の格言を、カテゴリー別に掲載している。
私としては、カテゴリーではなく、それが書かれた年代順に並べていて欲しかったというのが正直なところ。
多彩にわたるゲーテの才能を、年代順という並びにしてしまうと、煩雑になってしまうかもしれないが、
彼が残した格言が、経験した者しか語ることのできない言葉であるからこそ、
恋愛、仕事、人生観などを、順を追って感じてみたかったのだ。

しばしば、ゲーテは正反対の事を述べている。それは、心境の変化だったのか、
それとも文面では読み切れない、奥深い考えがあっての事なのか、それは分からない。
しかし、ミーハーな若かりし頃を諌めるような詩が書かれていたり、
晩年には、お爺さんが若い人へ教訓を垂れるような詩になっていたりする。

過ちは誰にでもあるから、大いに間違うといいよ。
そんな風に優しく、厳しく伝える姿勢が励みになる。

『人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。
 多く知るにつれ、次第に疑いが生じてくるものです』

『願望したものを持っていると思いこんでいるときほど、
 願望から遠ざかっている事はない』

『物の分った賢明な人々が、老年になって学問を軽んずるとしたら、
 それは彼らが学問と自身とに要求するところが多すぎたからである』

こういう詩を考えつく人は、一体どういう人なんだろうと思う。
そうなると、自然にゲーテの一生にまず興味がわく。
ここでそれを語る必要はないので省略するけれど、
少なからず、若かりし頃の抑えきれない情熱、反発、間違いがあった人生だったようだ。
人と大きくかけ離れた人生ではない。

天才ゲーテといわれる人の、人間味溢れる人生を見たとき、
なんだか嬉しくなってしまうのは、私だけだろうか。
ゲーテを少し知りたい、そんな方にお薦めの一冊です。


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