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千夜一夜物語6

2008年06月22日 03:56

『リチャード・F・バートン』版 大場 正史 訳 ちくま文庫 634ページ

やっとこさ折り返し地点の397~536話を収録。
500話を通過したところで、まだシンドバッドは出てこない…。
はてしない物語は、シャーリヤル王の心を少しずつだが確実に穏やかにさせているのでしょうか?

これまで、2巻~5巻を紹介していますので、
ブログ内検索「千夜一夜物語」を参照してください。

今回は長編が2本と、短いお話がたくさんありました。
「若いつばめを持った女と、大人を情夫に持った女」では、
若い男をもった女は、「あんなヒゲもじゃのどこがいいの?」と言い、
大人の男をもった女は、「馬鹿だね。若い男なんて、こっちがイキもしないうちから
すぐ出しちまって、さきにへのこがぐにゃぐにゃになるじゃないのさ。それに大人の男は、
する時は、うんとこさグイグイ突っ込んでくれるんだよ。若造なんか相手にしてられますかっての」
と言いました。それを聞いた若い男の方の女は、
「私しゃアラーに誓って、今の人なんか捨ててしまうわ!」と言いましたとさ。
やっぱり、あっちの上手な方がいいんでしょうか?

特に興味深かったのがイスラム教の唯一神アラーを讃える教訓が、
異教徒(主にキリスト教)とどれだけ違うのかを象徴している話。
「キリスト教の王女と回教徒」では、ある一人の回教徒が邪教徒の国へ旅をする。
(回教徒とは、イスラム教徒の事)
やってきたのはキリスト教の国。城門の兵士に呼び止められ、
「あんた医者か?」と問われたので、「そうです」と答えると、城の中へ連れて行かれました。
王様は男の姿を見て医者だと分ると、すぐさま病気の姫のところへ案内させました。
すると姫は、もうベッドから起き上がっているではありませんか。

「あなたは一体どうしたんです?」と医者が尋ねると、
「私は4年前にアラーの啓示を受けましたが、周りは私を狂人だとか、
堕落したと言うようになりました。そしてこうして医者にかかっていたのですが、
あなたが現れて、やっと救いを得ることができました」といい、顔も健やかに回復しました。
そして二人は異教徒の国を抜け出し、メッカへたどり着き、そこで暮らしましたとさ。

シェヘラザードの語る物語は、わくわくする冒険や、少しエッチなのや、
軍事的なもの等、色々ありますが、こういったアラーの教えに基づく話は、
特にシャーリヤル王の心に響いたのではないかと思いますね。


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