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絵のない絵本

2008年04月07日 22:29

『ハンス・クリスチャン・アンデルセン』著 大畑 末吉 訳 岩波文庫 111ページ

絵のない絵本…開いてみたら、絵があった…。
ちょっとびっくり(笑)。

ある少年は友達がいませんでした。せせこましい小路に住んでいて、
窓から見えるのもといえば、灰色の煙突ばかり。
ふと、ある時、悲しげな気持ちで窓から顔を出すと、懐かしい友達が現れました。

「これから、毎日短い時間ではあるけれど、きっとあなたの窓を覗いていくことにするよ。
そして、色々なお話を聞かせてあげよう。それを絵に描いていくがいいよ」

懐かしい友達はそう約束してくれました。それはお月さまだったのです。
次の晩から、雲の出ている日は別にして、友達は約束を守って沢山の話をしてくれました。

これは、月が語った物語の一つです。

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ある熊使いが、熊を宿屋の下につないでおきました。
一度だって人に危害を加えたことのない、やさしい熊でした。

年端もいかない少年たちが三人、屋根裏部屋で遊んでいました。
そこへ、バタンバタンと音がして何かが登ってきます。
一体何でしょう?それはなんと、その熊でした。

少年たちは部屋の隅っこで縮こまりました。
熊は鼻をクンクンさせて、匂いを嗅いだだけでした。
少年たちは、これは大きな犬のようなものなんだ、と安心しました。

少年たちは熊を仲間にして遊び始めました。
隊列を組んで、おいっちに、おいっちに。
そこへ、三人の母親が部屋に入ってきました。
その驚いた顔と言ったらありません。真っ青になりました。

一人の少年がすかさず言いました。
「僕たちね、兵隊ごっこをしているんだよ!」

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「旅することは、生きることである」
楽しい物語、悲しい物語、不思議な物語、国は方々へ移り替わり、
月が話してくれる物語は、旅を愛したアンデルセンの、人生そのもののような気がします。

ちょっとニュアンスの伝わりきらない物語もありますが、翻訳の難しいところと言えるでしょう。
絵のない絵本と言っても、影絵がたくさん掲載されているので、雰囲気だけでも楽しめます。

ちょっと非現実的な、ロマンチックさに惹かれてみたい時は、アンデルセンを手に取ってみては…?


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