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七つの怖い扉

2009年04月30日 23:26

『阿刀田高・小池真理子・鈴木光司・高橋克彦・乃南アサ・夢枕獏・宮部みゆき』著 新潮文庫 236ページ

7人の大物作家が楽しめる!
大好き阿刀田さんに、宮部さん、「リング」の鈴木さんなどなど…
他にも豪華キャストです。すばらしいっ!なんてお得なんでしょう。

「迷路」 阿刀田高
「布団部屋」 宮部みゆき
「母の死んだ家」 高橋克彦
「夕がすみ」 乃南アサ
「空に浮かぶ棺」 鈴木光司
「安義橋の鬼、人を噉らふ語」 夢枕獏
「康平の背中」 小池真利子

怖さ…というのにも質の良さがあるんだなあと実感します。
よく日本のホラーは恐怖の質が違うといわれますが、
ハデさはないけど、じわじわくる。最後に鳥肌が立つあの感じ。

消えてなくなる井戸の死体
母親の自殺した部屋で見たもの
愛した男の後ろ姿

正直、「怖っ」とその場では思わないけれど、ふと寝るときに思い出したりします。
そんで一人で薄気味悪くなってたりします。

同じ短編ホラーでも、こんなに作家によって違うもんなんだなあと思いました。
無邪気さの中に気味悪さを見せる人もいれば、言葉一つに効果をつける人もいる。
阿刀田さんは文句なしにやはり上手い。ひいき目で見てるかもしれませんが、
落とし所が全く想像できない。180度変わる内容は驚嘆につきます。

どれも短いながらも情景が思い浮かべることができる作品ばかり。
個人的に怖かったのは「康平の背中」でしょうか。
こうして手をつける作家がどんどん増えていくのですね…。


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文学全集を立ちあげる

2009年01月10日 01:52

『丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士』著 文藝春秋 327ページ

この本は、『古本買い日記』のえむさんに、
「わたし、日本文学苦手なんです、どうしたもんでしょう」
と、こぼした時、「これなんか、どう?」と薦めてもらったのです。
日本文学、てんでダメっ!の私が、やっべこれ読みて~~~となるんだから、スゴイですよ。

えむさんの素敵ブログはこちらからッ! → 『古本買い日記』

三人の文学者が、「もし、全集を作るなら」あれを入れよう、これは落そう…と、
対談形式で検討したのをまとめた本。読書欲の塊みたいになりますよ、これは。
この人たち曰く、文学全集というものは、入れる数が決まってくるので、
読む人がスタートの段階で、すでに「いい作品を選んでもらってる」。だからいいんだ…と。
全集は各出版社のが出てるので、新しいテーマでやるんですが、「読んでて面白いこと」。
現代文学の動向も取り入れつつ…SF、童話、推理物なども入れる…。

関係ないですが、ウチにも河出書房の日本文学全集があります。
よくよく見てみると、「監修:谷崎潤一郎、志賀直哉、武者小路実篤、川端康成」…って、おいっ!!
父親に小学生の頃、ゴリ押しされて読んでみたものの、まず漢字が読めないし、二段組みで量も半端ない…。
「こんなん読めるかっ!!」とトラウマになり…。
私の日本苦手意識は、ここから来てると思うんですよねえ。(父よスマン…)
最近この全集も手に取るようなりましたが、ここに立ち戻るまで年月かかりましたよ(笑)。
って、私の話はどうでもいいですね。

前半:海外もの。後半:日本もので構成されていて、
うん、やっぱり読んでる数は海外の方が断然多いなと再確認。
日本文学は後半に入ってくると、知ってる作家もパラパラ…くらい。
うっ…し、知らん…!!ヤバイ、自分、教養ないっ…。一人焦る。

いや、かなりすごい全集なのはわかるけど。
それに、古典なら誰の訳がいいとかいう意見が参考になりましたね。あとは、自分がどういうの好きそうか…とか。
「平家物語」と「太平記」なら、俗的な要素の強い「太平記」とか。本文中の言葉を使えば、サブカルチャー的な方。
「とりかへばや物語」とか、「今昔物語」とか、ああ…自分好きそう…ってね。
とにもかくにも、「高橋是清自伝」はさっそくアマゾンで買います。超おもしろそー!!

海外のは知ってるのが多かったので、かなり楽しめましたね。
意外だったのは「クリスマス・カロル」のディケンズが評価が高かったこと。
ふ~ん、読むには楽しいけど、そうなんだあ…と、色々参考になりました。
ていうか、文学の好みは人によってスゴい別れるのが、改めて実感。

この三人の文学者が、あ~だこ~だいいなら選んでるのが、微妙に笑える。
好みの作家を推したり、地元びいきだったり、なんかおもちゃを自慢する子供を彷彿とさせるような…。
残念なのは、この中に女性が入ってれば面白そうだなと思ったことぐらいでしょうか。
とにかく勉強になりました。えむさんに感謝です。この場を借りて改めてお礼申し上げます~~。


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