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宇宙の声

2007年12月13日 20:59

『星新一』著 角川文庫 219ページ

ショートショートの神様、星新一さん。
友達に貸してもらった本ですが、翻訳でしか知らなかった作家だけに、
本家本元の分野!といった感じで読みました。
海外古典文学を読む比率が高いためか、こういうほのぼのした
ストーリーを読むと、息抜きという感じがして良いですね。

内容は2本のストーリーが入っていて、3~4ページくらいの区切りで進んでいく。
どちらも少年少女がスカウトされて、宇宙に旅立つというもの。
普段、SFは苦手な私ですが、まったく抵抗ありませんでした。


ノブオのお父さんは、宇宙の仕事をしていたけれど、
もうしばらくの間、行方不明でうちに帰ってきていなかった。

ひょんなことからスカウトされて、お父さんを探す旅に出ることになったノブオは、
座標の狂った宇宙船の自動操縦に運命を任せ、不思議に満ちた星々を渡り歩くことになる。

匂いを嗅ぐと記憶を失う花、やさしい恐竜、誰が作ったのか分からない宇宙の遊園地。
導かれるように、いろいろな冒険が待ち受ける。
はたして最後に宇宙船が行き着く星は?
そして誰が一体呼び寄せているのか?
その謎を解いたとき、お父さんに会えるのだろうか?

これは2本目に収録されている「まぼろしの星」というお話。
イラストの可愛さ(片山若子さん)も相まって、
絵本をそのまま小説にしたような感じ。

宇宙戦争みたいなすごいことしている割に、可愛さの方が先に立つ。
仕事に、生活に疲れたら読みたい一冊。癒されますよ~。。。


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竹取物語

2007年12月06日 19:30

『作者不詳』 星 新一 訳 角川文庫 190ページ

今は昔、竹取の翁といふもの有りけり。

このフレーズを聞いて、懐かしいと思う人は多いのではないでしょうか。
そう、日本最古の物語、そして最古のSF「竹取物語」です。

このお話、詳しいところまで知っていますか?
子供のころに聞かされた内容は、ロマンチックなイメージでしたが。。。

星新一さんの口語訳は、なんとも魅力的。
「われ朝毎夕毎に見る竹の中におはするにて知りぬ。子となり給ふべき人なめり」
というところが、
「竹とは長い付き合いだ。高いとこ、滝の近く、たくさんの竹、指にタコ。
 竹は私、私は竹。うちの子にしてもいいと思う」
となってしまうんだから、なんとも親しみやすい。
かといって、簡単すぎて陳腐になっているわけでもない。

話はご存じの通りだが、5人の求婚者たちがどのようにして、
かぐや姫の求めるものを持ってきたか、細かいところまで知ることができる。
姫の求めたものは、「み仏の石の鉢」「蓬莱山の黄金の枝」「火鼠の毛皮」「龍の宝玉」「燕の子安貝」。
どれも存在するかも分からない代物だ。

もう、これはあからさまに「私の事はあきらめて下さい」と言っているようなもの。
それでも、恋に焦がれた男たちは、偽の品物を用意したり、とりあえずは航海に出てみる。

かぐや姫は悪女といっても差支えない。いや、悪女なんだろう。
地球の人間とは価値観が違うのはしょうがないけれど、
無茶苦茶な要求をして男たちを死にそうな目にあわせたのは事実だ。

根本的なところで、地球にきたのは、何かあっちの世界で悪いことしちゃったかららしいし。
「しばらくの間、君は地球で頭冷やしなさい!」という訳だ。

いつだったか、こんな話があった。
本当はかぐや姫はすっごい悪女で、おしおきのために地球にやってきたのだ…というもの。
この発想はあながち間違っていないのではないか。
これで、指と指とを合わせて「ト・モ・ダ・チ~」とでも言おうものなら、ハリウッドもびっくりだ。

ちなみに、巻末には原文も載せてあるので、参考にできる。


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