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不思議の国のアリス

2008年05月23日 21:24

『ルイス・キャロル』著  矢川 澄子 訳 新潮文庫 181ページ

一時期べらぼうに飛び出る絵本が、ネットで紹介されて話題になってました。
アリスはいつの時代でも人気者です。
どうしてあの物語は、あんなに人を惹きつけるのでしょうか??
今回原作を読んだけど、文章は易しくてとっても読みやすい。

ある日、木陰でお姉さんが本を読んでいるのを眺めていたアリスは、チョッキを着たウサギが
「大変だ!大変だ!遅刻しそうだ!」と言いながら走っているのを見つけます。
その兎を追って穴に落ちたアリスは、下へ下へどこまでも落ちていきました。

体が大きくなったり小さくなったり、訳の分からないお茶会に参加したり、クロッケーをしたり。
皆さんも、絵本で何度も見たことがあるでしょうね。
残念なのは英文が全く読めないこと。本当は言葉遊びがふんだんに散りばめられている文も、
日本語にしてしまうと楽しさ半減。翻訳泣かせと言われるレベルは、シェイクスピアといい勝負かも。

私がいつもルイス・キャロルを読んで感じるのは「奇妙な薄気味悪さ」。
後書きから引用すれば、
「筆者の心にあるものは始終≪少女の孤独≫ということなのです」

誰と話してもまともに会話が成り立たない夢の世界。
アリスの冒険した世界はおよそ常識というものが通用しない。
ただ一人、アリスだけが意味の分からない会話に不機嫌さを表すだけ。
起ることも、登場人物の行動も摩訶不思議だし、これがトランプの兵隊や、
チェシャ猫のような動物で繰り広げられなかったら、気持ち悪いったらないでしょう。

でも、なぜかこの「奇妙な薄気味悪さ」が、現実から遠く引き離してくれる特効薬になるようで、
その世界観に引き込まれてしまうんです。不思議です。

この話には深い意味がある…とはよく言われますが、残念ながら私には読み取れません。
フロイトがどうとか、詩が沢山盛り込まれてるとか、深読みすればするほどできるのでしょう。
あんまり現実的な眼でアリスの世界を見たくない気もしますが…。

ところで、不思議の国のアリスで一番好きなシーンといえば…!
私はトランプの女王に、アリスがこう尋ねる時が大好きです。

アリス「ウミガメモドキとは何ですか?」
女王「ウミガメモドキスープを作るためのものじゃ」

シュールすぎます。とても自己中心的な女王様にメロメロです(笑)。


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