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エロスと精気(エネルギー) 性愛術指南

2008年11月26日 02:10

『ジェイムズ・N・パウエル』著 浅野 敏夫 訳 法政大学出版局 192ページ

快楽のセックスから、精神の充足のためのセックスへ。
局部性器の満足を追いかけ、虚しさを募らせる現代人へ朗報。

倦怠期のカップルにぴったりの指南書(笑)。
気持ちの面でも、具体的なセックスの方法でも得るものが多かったと思います。
現実的な視点に囚われて生きる現代人にとって、セックスとはとても西洋的。
それは単に性器を結合して摩擦するにすぎない。

人間は10ヘルツの周波数で、電磁力を帯びている。
人二人のセックスによって生み出される電磁場は強力なエネルギーとなって、私たちの心身に健康をもたらす。
本当かな?と疑うことなかれ。これは実験結果から明らかに言えることなのだ。

もちろん、精神的な満足もかなり大きく、これについては女性の方が気が付いているようだ。

「私にとって、いいセックスとは性器をはるかに超えたものだわ。
 二人の肉体と魂の全部がお互いに探り合い、お互いを感じ合い、
 互いに感じやすくなり、抱き合い、いとしく思い合い、互いにやさしく、
 しっかりとわかり合い、努力して二人が一体になる。
 個々の人格でありながら、またそうじゃない。そいうのがいいセックスなのよ」

中国の道教が教えるセックスでは、このことは性の習慣に取り入れられていた。
男性は「陽」、女性は「陰」であり、セックスを行うことでお互いのエネルギーを吸い取るものだとされた。
射精は「陽」エネルギーの放出であるため好まれず、いかに至らず女性に「陰」、つまり愛液を出させるかが大切だった。
そこにロマンティックな要素はなく、彼らにとって女性は生体療法的な力を備えた敵であった。
女性と体を交えるのは戦闘に入ることだったのである。

インドでも同様の習慣があって、男女二人が神になり替わる儀式を長時間かけて行い、
徐々に性的興奮を高めていくという、儀礼的なセックスがある。

単純でいてくつろいだ形の抱擁、愛撫の微細さ、いたわりの身体的表現は現代の私たちとは無縁に近い。
それを偶然か否か、宗教という形で結びつけていた人類もいたのだから不思議なもの。

では具体的にどうすればいいのか。
…というのは、ここで説明するよりも、興味のある方が本書を読んでいただくほうが早いかと思います。
しかし、ははあ…なるほど、確かに心が満たされそうな方法です。
これを読んで、実際に冷めていた夫婦仲が改善された例は少なくないそうですよ。


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ペニスの文化史

2008年11月19日 22:00

『マルク・ボナール/ミシェル・シューマン』著 藤田 真利子 訳 作品社 318ページ

ペニス一つで歴史を語れる本!
随分前から気になってはいたけれど、女の子の部屋にこの本があったらチョット…という
知り合いの発言で手が出せなかった…。しかし!恥がなんだい!(開き直り)

とにかく目次からすでに面白い。内容が気になってしょうがない。
第Ⅲ部、「13章 自分のが、とても小さいと思われる時」「1.そして、本当に小さい時」はツボ。
参考→https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/jinbun/tanpin/4263.htm

もちろん内容はいたって真面目。
古今東西の神話、伝説、信仰、習慣、病気、歴史上のエピソードを読んでいると、
人類がいかにペニスを重要視してきたかがよく分かる。

昔から権力の象徴、力の源とされていたペニスは、原住民の部族間抗争で今でもその事実が証明される。
争いの中で殺した相手のペニスを切り取り、その数を数えたり、
槍の先に突き刺して凱旋したりする事は、相手の力を奪い取ったという事を表している。

インドのシヴァ神は生命力あふれる神様で、ペニス(リンガ)のモチーフで祭られている。
愛の女神ヴィーナスは、切り取られたペニスが海に投げ入れられ、そこから生まれたとされる。
このように、ペニスにまつわる話は世界中で見られる。

本書の内容は、医学的な歴史もさることながら、サイズや装飾に関する話や、
コンドームの歴史、割礼の文化などが歴史的背景から説明され、とても興味深い。
中世に入ってくると宗教的な観点から、マスターベーションのタブーと、
それに伴う貞操帯の文化が発達してくる。びっくりしたのは、アメリカのジョン・ケロッグが、
性欲を抑えてマスターベーションを防止するために発明したのが、あの有名な
「ケロッグコーンフレイク」だったのだとか…!

他にも魔女裁判の話しで、魔女はその契約をするときに悪魔とセックスをするが、
悪魔のペニスは非常に固く、鱗があり、それが挿入時には閉じているが、引き抜くときには逆立って
女性に激しい痛みを与えるのだとか。悪魔とセックスをするなんて、実際にやってたわけはないので、
本当のところ何を使ってやってたんだ!?と思わずにいられない…。

こんな感じでトリビア満載の内容。
最後の部分でペニスに関するいろいろな呼び方が掲載されているが、それがウケる。
「一つ目小僧」、「聖水散布器」、「パンツの中の精霊」、「彼のビッグ・ジョン」…などなど。
人間がペニスに対して深い関心を持っていることが、この呼び方の多さだけでも裏付けされますね。


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