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スタジオジブリ絵コンテ全集1 風の谷のナウシカ

2009年09月29日 00:56

『宮崎駿』著 徳間書店 576ページ

誕生日のプレゼントで貰いました!☆
まじ嬉しいっす!!いや、ほんと、まじ嬉しいっす!(二回言った!)

もう、何回DVD見たか分からないナウシカですが、絵コンテは初めて。
原作とはちょっと違っているところとか、言い回しが違うところも少しあったりして。
実際の現場で、絵コンテがどれくらい重要なのかは素人なので分かりませんが、
このクオリティ…一つの漫画として出版できそうです(してるけど)。
新人アニメーターに向けて描かれた用語解説などもあって、
こういう演出の分野などを勉強されてる方には、かなり良本だと思いますよ~。

絵コンテが書かれた横に「内容」を書く欄があって、
宮崎監督がコマの一つ一つに説明書きとセリフを添えています。
例えば…腐海に落ちたアスベルが、地虫(ミノネズミというらしい)に追い詰められるシーン。
「当たるもハッケ、当たらぬもハッケ、ミノネズミ空中殺法!」と説明が付いてて、楽しげ(笑)。

城おじの3人衆が、戦車を乗っ取れば「オジイ戦車」と命名され、
描いてるうちに「ジジイ戦車」に変わってたり…何かと突っ込みどころが多くて楽しい。
これだけ映画を見ていても、知らないことは多々あるもので、
オームの子供を助けるラストの方のシーンで、「あの人は敵じゃないよ、何か叫んでいた…」という少年が、
「ラステルさん!」と叫んだのは、あれが元々はラステルの服の設定だったからなんですって。

ラステルといえば、トルメキアの船が風の谷で墜落した最初の方のシーンで、
ナウシカが「しゃべってはだめ!」とラステルのボタンをはずすところがありますが、
明確にラステルの体に「何を見たか」の答えは書かれてません。

人質としてペジテに向かう朝、ナウシカは少女3人からチコの実をもらいますが、
あのシーンってかなり意味が深いんですね~。感動しました。
これからは映画を見るたびに重みが増しますね。
海から吹く風により、腐海の瘴気から守られている風の谷。その風がやむ…。
オームの怒りは大地の怒り…こういったくだりが、一つ一つ関係しているようで奥が深いです。
ネタバレも自重して、あとは実際に読んでいたきたいところです。

読みながら曲が頭でシンクロしますね(笑)。読むのに4時間はかかってますが、
全く苦痛を感じずに読み終わってました。たしかジブリ美術館で見たラピュタの絵コンテも4時間かかったなぁ。
1秒1秒の単位で作られており、A~Dパーツの4編に分かれています。
パーツの最後に「借金10」とか描かれていて、なんとも緻密な計算に基づいて制作されてます。

はさまれてた小冊子もおかだえみこ女史の興味深い意見が書かれてました。
そこで知りましたが、「新世紀エヴァンゲリオン」庵野秀明氏はアニメーターとして
この頃は巨神兵を描いてたんですね~~。ちょっとした発見です。


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旅ボン 北海道編

2009年05月29日 00:47

『ボンボヤージュ』著 ゴマブックス 137ページ

おなじみ「ちびギャラ」のボンボヤージュさん、旅ボン第三弾。
長年の付き合いの某嬢から、第一弾のイタリア編を借りたのが2007年12月…。
月日がたつの早うございます。こうして年齢は霜柱のように重なっていくのですね。。。

「旅ボン イタリア編」→ http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-45.html

ちなみに第二弾は「富士山編」ですが、本屋で立ち読みしただけなのでパス…。
今後は第四弾として「沖縄編」も予定しているとか。

読んでるとかなり旅行行きたくなります。
北海道と言えば、食べ物がおいしい!というイメージがやっぱり強いですよね。
この旅行メンバーの食欲が豪快なことも手伝ってか(笑)、非常に魅力的です。
メロン食べたい…じゅるり。バケツにゴロゴロ入って売られているのだとか。た、たまらん。
私はウニとかつぶ貝とか苦手なんですが、本場のおいしぃのを食べたら、
好きになれちゃったりするんでしょうか。鰻はそのパターンだったので…。

それにしても普通人の旅行とそう変わりはないんでしょうが、
この人の手になると、ネタ旅行みたいな感じがしますね(笑)。
イタリアの時は文化の違いがあって、ネタになるんだろうと思ってましたが、違いました。素でした。
突っ込み具合も前回よりパワーアップしています。

ちなみにこの旅は、日本一のイラストレーターになるため、
日本で一番北の宗谷岬と、東の納沙布岬へ到達する目的があるらしいけれど、
そこには思わぬフェイントが待ち構えていて…。

ファンの方には待ち遠しい一冊だったようで、内容も充実です。
個人的に一番気になるのは、「ケンとメリーの木」ですかね。
スカイラインで走ったらさまになるでしょうか。


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七つの怖い扉

2009年04月30日 23:26

『阿刀田高・小池真理子・鈴木光司・高橋克彦・乃南アサ・夢枕獏・宮部みゆき』著 新潮文庫 236ページ

7人の大物作家が楽しめる!
大好き阿刀田さんに、宮部さん、「リング」の鈴木さんなどなど…
他にも豪華キャストです。すばらしいっ!なんてお得なんでしょう。

「迷路」 阿刀田高
「布団部屋」 宮部みゆき
「母の死んだ家」 高橋克彦
「夕がすみ」 乃南アサ
「空に浮かぶ棺」 鈴木光司
「安義橋の鬼、人を噉らふ語」 夢枕獏
「康平の背中」 小池真利子

怖さ…というのにも質の良さがあるんだなあと実感します。
よく日本のホラーは恐怖の質が違うといわれますが、
ハデさはないけど、じわじわくる。最後に鳥肌が立つあの感じ。

消えてなくなる井戸の死体
母親の自殺した部屋で見たもの
愛した男の後ろ姿

正直、「怖っ」とその場では思わないけれど、ふと寝るときに思い出したりします。
そんで一人で薄気味悪くなってたりします。

同じ短編ホラーでも、こんなに作家によって違うもんなんだなあと思いました。
無邪気さの中に気味悪さを見せる人もいれば、言葉一つに効果をつける人もいる。
阿刀田さんは文句なしにやはり上手い。ひいき目で見てるかもしれませんが、
落とし所が全く想像できない。180度変わる内容は驚嘆につきます。

どれも短いながらも情景が思い浮かべることができる作品ばかり。
個人的に怖かったのは「康平の背中」でしょうか。
こうして手をつける作家がどんどん増えていくのですね…。


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日本人とユダヤ人

2009年02月28日 11:52

『イザヤ・ベンダサン』著 角川文庫 264ページ

一時期有名だった問題の本。
どう問題だったのかと云えば、この本を詭弁であるとして、
「にせユダヤ人と日本人」という著が出版されているほど。
作者のイザヤ・ベンダサン氏は、山本さんという日本人。
日本で育ったことから、日本人より日本語がうまい…などと本の中ではユダヤ人の設定だが。

日本人の民俗学なのだと思うが、偏りすぎているかなという印象。
言い方も、もう少し丸ければここまで批判は来なかったのではないかなあと。
日本人は春夏秋冬があることから、せわしなく生きている…という説明で、

「これは先祖伝来のことだから今更それを大変だと言ってもはじまらないが、
 外部から見るとつくづく大変なことで、怠け者やノロマには生きて行けない世界である。
 確かにこの世界では、「ノロイ」ということは無能ということであり、従って何としても勤勉で、
 少々せっかちにならざるを得ない。「何事もアラーのおぼしめし」などといって、
 戸口でのんびり水たばこを吹かしていれば、日本では確実にあの世に行ってしまう。
 やはり、小さなキセルにせわしげに煙草をつめ、長火鉢のふちでせっかちにカンカンとたたいているのがふさわしい。」

遊牧と農耕の民の違いがそうさせるというのが作者の主張らしい。
キリストが馬小屋で生まれたのも、日本人にしてみれば、「なんちゅうとこや…」と思うが、
遊牧民族にとっては”神聖なところ”なのだ…となる。たしかに一理はあるが…。
一片だけを見た意見に思えなくもない。

日本人には「日本教」という根柢の宗派があり、曰く
「人間らしい」とか、「人間味のある」とか、「非人間的」という言葉がそれを表している。
人情を重んずる民族であるが故、忠臣蔵は人気がある。
ソレが普通なので確かなことは言えないが、他の国の人に人情がないことはないだろう…。

まあ、宗派はともかく、キリスト・ユダヤ今日の本来の捉え方は勉強になりました。
ヨハネの黙示録に出てくる、「青ざめた馬」(Pale green)は、「みどりがかった黄色の馬」の間違いなんだとか。
たしかに四つの生き物が出てきて、「白い馬」、「赤い馬」、「黒い馬」、「青ざめた馬」というのは唐突だ(笑)。

そういう興味深い部分はありましたが、総合的には「ま、アイデンティティを見直すにはいいかもネ…」ぐらい。
民俗学を一般化したという点では、この本を読まずにはおれないでしょうけれど。
「にせユダヤ人と日本人」の方も、いずれ機会があれば手をつけてみることにします。


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文学全集を立ちあげる

2009年01月10日 01:52

『丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士』著 文藝春秋 327ページ

この本は、『古本買い日記』のえむさんに、
「わたし、日本文学苦手なんです、どうしたもんでしょう」
と、こぼした時、「これなんか、どう?」と薦めてもらったのです。
日本文学、てんでダメっ!の私が、やっべこれ読みて~~~となるんだから、スゴイですよ。

えむさんの素敵ブログはこちらからッ! → 『古本買い日記』

三人の文学者が、「もし、全集を作るなら」あれを入れよう、これは落そう…と、
対談形式で検討したのをまとめた本。読書欲の塊みたいになりますよ、これは。
この人たち曰く、文学全集というものは、入れる数が決まってくるので、
読む人がスタートの段階で、すでに「いい作品を選んでもらってる」。だからいいんだ…と。
全集は各出版社のが出てるので、新しいテーマでやるんですが、「読んでて面白いこと」。
現代文学の動向も取り入れつつ…SF、童話、推理物なども入れる…。

関係ないですが、ウチにも河出書房の日本文学全集があります。
よくよく見てみると、「監修:谷崎潤一郎、志賀直哉、武者小路実篤、川端康成」…って、おいっ!!
父親に小学生の頃、ゴリ押しされて読んでみたものの、まず漢字が読めないし、二段組みで量も半端ない…。
「こんなん読めるかっ!!」とトラウマになり…。
私の日本苦手意識は、ここから来てると思うんですよねえ。(父よスマン…)
最近この全集も手に取るようなりましたが、ここに立ち戻るまで年月かかりましたよ(笑)。
って、私の話はどうでもいいですね。

前半:海外もの。後半:日本もので構成されていて、
うん、やっぱり読んでる数は海外の方が断然多いなと再確認。
日本文学は後半に入ってくると、知ってる作家もパラパラ…くらい。
うっ…し、知らん…!!ヤバイ、自分、教養ないっ…。一人焦る。

いや、かなりすごい全集なのはわかるけど。
それに、古典なら誰の訳がいいとかいう意見が参考になりましたね。あとは、自分がどういうの好きそうか…とか。
「平家物語」と「太平記」なら、俗的な要素の強い「太平記」とか。本文中の言葉を使えば、サブカルチャー的な方。
「とりかへばや物語」とか、「今昔物語」とか、ああ…自分好きそう…ってね。
とにもかくにも、「高橋是清自伝」はさっそくアマゾンで買います。超おもしろそー!!

海外のは知ってるのが多かったので、かなり楽しめましたね。
意外だったのは「クリスマス・カロル」のディケンズが評価が高かったこと。
ふ~ん、読むには楽しいけど、そうなんだあ…と、色々参考になりました。
ていうか、文学の好みは人によってスゴい別れるのが、改めて実感。

この三人の文学者が、あ~だこ~だいいなら選んでるのが、微妙に笑える。
好みの作家を推したり、地元びいきだったり、なんかおもちゃを自慢する子供を彷彿とさせるような…。
残念なのは、この中に女性が入ってれば面白そうだなと思ったことぐらいでしょうか。
とにかく勉強になりました。えむさんに感謝です。この場を借りて改めてお礼申し上げます~~。


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江戸の性愛術

2008年11月09日 00:22

『渡辺信一郎』著 新潮選書 218ページ

江戸時代…遊女館で積み重ねられた知識がここに集結。

「おさめかまいじょう」という門外不出の秘伝書の解説。
綿々と語り継がれ、密かに筆写されたその内容は、江戸の性風俗に関して最高傑作と言える。
いわゆる遊女の指南書で、「おさめ」は技、「かまい」は指導するの意で、「じょう」は箇条書きの意味だとか。

読んでみると…ははあ、すごい本ですな。
女郎の必殺技がオンパレード。上上下下左右左右BA!みたいな(なんだそりゃ)。

・強靭なイチモツを堪能させる方法
・肛交を迫られた場合の対処法
・乳房間の交合の方法  …etc

変わったのでは、
・かんぴょうを使った性技法
・凍りこんにゃくや高野豆腐を使う方法
・芋の皮を巻いて行う秘法  …etc

「すぼけまら(包茎)の扱い方」なんかは、70%が包茎の日本人男性は気になるところでは?

「すぼけまら、えてして男がけつ使い、抜き差ししても気が出ずなり。
 ぼぼ奥に入れ、又浅くして、まら首を締めるがよし。
 深くして、ぼぼ芯に当てるがよし。しばらくして、まら痛しといえば、
 先走り水出て後、百程にて気を出すなり」

うう…百程なんて簡単に言ってくれるもんですな。
女郎が一日に4・5人もの客を取ったとして、合計何百になるのかしら。
想像しただけでも恐ろしいですな~。スタミナ勝負の商売ということか。

笑えたのは後半にある肛交に関する川柳。

「よし町へ行きなと女房かさぬなり」 … 女房に肛交をせまってみたものの、芳町へ行きなとプイっと断られてしまった。
「あれ馬鹿らしい陰間じゃおっせんよ」 … 遊女にもせまってみたものの、そこは陰部じゃないよと釘を刺される。
「顔見世の約束女房けつをされ」 … 今度芝居を見に連れてってやるからサ、いいだろ?とやっとこさ了承してくれた。

なんとも自由な性風習ではないですか。女房も芝居を引き合いに出されちゃ弱いんですね。

面白い事はとにかく面白いんですが、一番困ったのは外で読めないこと。
デカデカと性交の浮世絵だの、性器の描写絵が載っているので(笑)。
家でムフフとこっそり読むのがよきかな。
そして「ぬか六」「ふか七」の意味を知ってもらいたいものです。うふふ。


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昭和婦人新文庫

2008年10月30日 01:24

『福山秀賢』編 大日本雄辯会講談社 303ページ

発行:昭和3年1月1日「婦人倶楽部」より。
昔の講談社が出していたんですね。昔の名前は、大日本雄辯会講談社…。
なんて読むか分からない…ゆうべんかいでいいのかな。

当時の「これからの女性はどうあるべきか」を淡々と説いた本。
女は家庭に入って男を支えるという考え方が、まだあたりまえだった時代の本なので、
少しずつ西洋文化が取り入れられていたとしても内容はやっぱり家庭中心。

今と決定的に違うのは、婚前に体の関係を結んではいけないってところ。
処女が神聖視されていたのがよく分かります。初夜の時に失望しないように、
「こんなもんなんですよ」という説明がしてあったり、夢を見過ぎないように忠告している。
結婚前に知っておかねばならない性知識…とは、何ともウブではないか。

構成は三つに分かれている。
「結婚前・結婚後の夫婦」
「出産に関する知識」
「最新美容法・主婦の常識」

恋愛に関する章が一番おもしろくて、男性優位の時代だから、
夫が浮気をしてもまず自分の落ち度を責めなさい…とたしなめられる。
そもそも、「男は好奇心の強いもの」で、「我儘で蟲のいいもの」なんだとか。

「男とは奇を好み目新しいものを愛する性情が多分にあるといふことです。
 男心と秋の空、これが男子に共通した性情の一つでありませう。
 しかしこれは男子が女性に対して軽薄だといふのではなく、
 先天的に賦与された男子の特徴でありますから、
 妻たる者はこの性情を十分呑み込んで置く必要があります」

…結局女性が我慢するんでせうか!?(笑)大和撫子とゐふのは気苦労の絶えないことよ。

「また、男は可なり旺盛な享楽的気分をもつてゐるものです。
 性的な話などは耳にもしたことのない清らかな家庭に育った初心な娘さんが結婚生活に入り、
 夫婦としての性的生活を営むと一種の驚異を感じさせられることもありませうが、
 しかし、夫婦には性の結合が案外大きな力となつてゐることを知らねばなりません」

…ははあ、このやうな女性は近年稀になったようでございますが…。

と、こんな具合で非常に面白い。下手な小説を読むよりかは、
こういった古書を読む方が参考になるかもしれませんね(何の?)。


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ヒメたちの戦場 No.1ブランド「アンタイトル」トップ店長の技術と心

2008年06月16日 19:34

『松井美香』著 メディアファクトリー 191ページ

「辞めたい。何もかも辞めてしまいたい」

阪急百貨店、梅田本店二階。レディースブランド「アンタイトル梅田阪急店」の店長、松井美香。
ある朝、いつもの阪急電車に揺られ、変わりない朝の風景を眺めながら梅田についた。
阪急百貨店を前にして、彼女は引き返した。

「どうしても行けません。すいません」

No.1店舗のプレッシャー。
電話をかけながら泣いていた。

私も営業のはしくれなので、気持ちが痛いくらい分かります。
数字へのこだわり方、あのプレッシャー。
ステージは違えど、物を売るという仕事はとても大変です。

平凡な女性で、人より少しオシャレ好き。
母親の影響を受けてアパレルへ就職することになり、
「結婚したら専業主婦になるんだから」という、ありがちな気持で仕事をして過ごしていたが、
ある日、運命のスパルタ上司に出会い、そこから店長まで昇格し、数ヶ月後…。
まさかの降格。売上もまったく違い、規模の小さい店へ左遷。
張りつめた毎日から、責任を取らなくていい安穏とした日々…。

浅い川が目の前にあれば、そこを渡ってしまうのが人間というもの。
この人も平凡な普通の女性だった。

しかし、今度は阪急梅田店への異動。そして店長へ。
とにかく悩むことから、落ち込み方から、すべてが営業・販売の仕事をする上で通る道ばかり。

この本には「魔法のようなセールストーク」であるとか、
仕事のテンションを保ち続ける方法であるとか、そういったことは書かれてません。
ただ、普通の女性の働く上での悩み、苦労を語った本です。
私は読んでいると、感動ではなく、悲しいのでもなく、目頭が熱くなりました。

それは、あまりに自分がしている苦労と似ていたから。
No.1店長という華やかな名前の裏に、自分と同じような苦労を重ねている一人の女性を見たから。

働く女性に、とても力を与えてくれる一冊だと思います。
私も会社の人に勧められて読みましたが、1時間くらいあれば読めるので、
活力をもらいたい人、何のために仕事してるんだろうって落ち込む人、
そんな人には是非オススメしたい一冊です。


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松陰読本

2008年01月18日 22:01

山口県教育委員会 編集・出版 95ページ

親戚のおばさんが、本好きな私のために買ってきてくれました。
本?というより子供向けの教育本で、易しく書かれてます。観光地で売ってるやつかな。
吉田松陰て、塾開いた人…くらいのイメージしかないんですが、
歴史に名を残す人を沢山、世に送り出してるんですね。
伊藤博文、高杉晋作、久坂玄瑞、などなど。知らなかったなあ…。

どんなインテリか?と思いきや、結構ワイルドなお人だったようで、
波の高い夜に海に繰り出して、黒船まで泳いで行ったりしたそうです。
牢屋に入れられる事も数回、それが国の為、勉学のためになるなら、
死をもいとわない覚悟の行動だったというから、立派な人でございます。

塾の始まりは、牢屋の中で「孟子」を講義して聞かせたのが始まりだそう。
牢屋に入れられた人間は、たいていがヤケになったり、後ろ向きになったりするのですが、
松陰に関しては、本を読む時間ができたと、一か月40冊の本を読んだというのだからすばらしい。
彼の講義の熱心さを見て、藩も「松陰のような人物を牢に入れておくべきではない」と、釈放した。
その後、日本はいつまでも鎖国をしているべきでないとの意志を強くした松陰は、
その妨げとなっている幕府の老中、間部詮勝を殺害する計画を立てる。
それが原因で、また牢屋に入れられてしまう。

「吾今国の為に死す、死して君親に負(ソム)かず。
           悠々たり天地の事、鑑照、明神にあり」

~私は今、国のために死ぬのである。死んでも君や親に逆らったとは思わない。
   天地は永遠である。私の真心も、この永遠の神が知っておられるから、少しも恥じる事はない~

最後まで松陰は国のためを想って死んでいく。志半ばでの死であったが、
彼の意志を継ぐ者が沢山いたのは、存在の大きさを物語っている。

「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり」
この言葉は、人は真心をもってすれば感動しないものはないという意味。
本書は幼少期から松陰の一生を紹介していますが、その生き方は一貫してこの言葉通りだと感じました。
日本史好きの方にはオススメです。


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旅ボン イタリア編

2007年12月17日 18:22

『ボンボヤージュ』著 ゴマブックス 158ページ

「ちびギャラ」のボンボヤージュさんが描く、イタリア旅行記。
旅行記といっても、ほとんどボンボヤージュさんの人となりと、イラストを楽しむ本。
全編オールカラー。漫画形式で進んでいく。文字が多めで見た目より読み応えあり。

トレビの泉や、ダヴィデ像など、独特のタッチで描くのがとっても可愛い。
私が一番気に入ったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。
キリストと使徒が猫キャラで描かれてる~っ!くっ…イヌ派の私だけど、これには参った…。

作者が一番最初に断言?している通り、イタリアもしくはヨーロッパに行ったことのある人には、
旅行の参考にはならない。初めての海外旅行での素人っぷりを笑う本なのか?
いや、むしろ作者のネタ人生を紹介する本なのか?(笑)といった感じ。
作者ボンボヤージュさんと、担当編集のSUZUさん、通訳のイセキ君の三人で、11日間の旅。
ローマから南のナポリへ、そして北のフィレンツェ、ミラノなど世界遺産が一番多い国イタリアの
名所を可能な限り満喫する大忙しの旅。

その昔、私も初めての海外旅行でドイツへ行きましたが、当時の青臭い思い出が蘇りました。
学園祭で酷使したスニーカーがあまりに臭くて、バスルームで洗ったところ、
今度はバスルームに匂いが充満して大ブーイングだったという…。
(ちなみに靴は現地で捨てました)

自分の恥ずかしい話はそれくらいにして…。
死ぬまでに一度は行っておけと言われるイタリア。すごく行きたくなります。
そして本場のマルゲリータが食べたい!食欲をそそられる一冊です。


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日本史泣かせるいい話

2007年09月28日 18:02

『後藤寿一』著 KAWADE夢文庫 221ページ

日本人の純粋で誠実な姿は、「その時、歴史が動いた」を始めとして、
多くのテレビ番組でも紹介され、人気も高い。

その名の通り、日本史のいい話を取り上げているのだけれど、
ほとんど、いやすべて知らない内容。

私はそもそも日本史が苦手で、世界史ばかりに目を向けている。
本自体も借り物で、自分でならおそらく購入していなかった。
しかし…まあ、日本もいいものじゃの~(何様)。

ひとつだけ紹介してみよう。

忠臣蔵で有名な大石内蔵助は、出入り商人の天野屋利兵衛に目をかけていた。
ある日、城内の什器の虫干しをした際に、利兵衛は内蔵助に申し出て、
それらの什器を見せてもらうことにした。

虫干しも終わって、いざ片づけてみると椀が一つなくなっている。
利兵衛だけがそこに出入りしていたことから、疑いをかけられ問いただされた。
すると利兵衛は、

「私が盗みました」
と、あっさり罪を認めた。

真面目な利兵衛が盗みを働いた!内蔵助は大いに驚く。
殿様の物を盗む事は、死罪を意味する。
城主である浅野内匠頭に、どう申し上げようかと迷っていると、
口の軽い家来から内匠頭に事実が漏れてしまった。

驚いたのは内匠頭だった。
「何を申すか、天野屋は盗んでなどおらぬ。わしがふと懐かしさを覚え、
懐に入れて部屋に持ち帰ったまでじゃ」
そう言って、袖から椀を出した。

利兵衛は、自分が「知らぬ」と言えば、内蔵助に罪が及ぶと思い、
自らが罪をかぶったのだった。
それを知った内蔵助は、前にもまして利兵衛を取り立てるようになった。


こういう話は世界史にも多い。
けれど、どこかが違う。
日本史独特の「気持ちよさ」「潔さ」。
きっと、日本人のもつ「武士道」が関係しているんじゃないか。

日本史苦手の私でも、きっとこういうところから入れば、
のめり込んでいくのだろうな、と思わせる「いい話」ばかりです。


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