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魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

2009年10月22日 02:34

『角野栄子』著 佐竹 美保 画 福音館書店 405ページ

「魔女の宅急便」シリーズも、遂に最終巻になりました!
10/7に発売で早速購入。最後にふさわしく、400ページを越える分厚い本になってます。
長年の恋を実らせて、キキととんぼさんはついに結婚!
前回の5巻から数えて、15年の年月がたった設定なんですが、
11歳になる双子の子供が今回の主人公です。キキに子供とは!いやはや。
これまでの紹介はカテゴリー「児童書」より。

<あらすじ>
キキととんぼさん、ジジの家族(白い猫のヌヌをお嫁さんにもらって、今では2匹のお父さん)、
そして双子の姉ニニ、弟のトト。さらに、それぞれのパートナー猫の、ブブとベベ。
総勢4人と6匹で、コリコの町で今でも宅急便を続けているキキ。

13歳になったら、魔女は知らない街に住んで、独り立ちする、
その年齢に双子も近付いてきています。が、わがまま娘のニニは、
流行に流されたり、かと思えば「やっぱりなろうかな、かっこいいし」と言ってみたり、
コロコロと心境の変化が訪れています。逆にトトは男の子なので、
「魔女」にはなれません。女の子が主役の魔女の家では、
この話題になればニニばかりに期待が寄せられて、少しアウェー気味。

キキも魔女になってほしい気持ちはあるけれど、無理強いはしてはいけないと何も言いません。
1巻のキキが子供だったころ、お母さんのコキリさんも同じような気持ちだったからです。

トトが3巻で登場した「ケケ」と文通を通して成長していく姿や、
ニニが初めて空を飛んで仕事をした事など、二人には沢山の事起こります。
そして、迎えた13歳の誕生日。双子が決めた、それぞれの旅立ちはどういう方向へ行くのでしょう。
-----------------------------------------------------------------------------
ケケはもちろん、おソノさんや、ヨモギさん、ノラオさんなど懐かしい面々が勢ぞろい。
昔、キキが花柄のワンピースを来てやってきたレストランや、星くず群島などの、
おなじみの名前もぞくぞく出てくるので、もうこの世界に入り込みましたとも!

「ファンタジーと呼ばれるけれど、この物語は限りなく普通の話」と、作者の角野さんが
言われるとおり、将来について悩むニニとトトは、とても現代的。
魔女の家系だから「特別」と思われる二人は、それを得意がったりうっとおしがったり、
とんぼさんは優しく見守り、キキはこんな時代だからこそ「見えない不思議」を大切にしてほしいと思う。

最後の6巻まで読んでみたけれど、一貫して作者の言いたかったことは同じことだったんだなぁと。
「誰でも魔法を持っている」、それは魔女でなくても。魔女は飛べるから、目に見えるだけ、そういう事かなぁ。

これで、24年続いたシリーズは終わりですが、24年って…物心ついてないですよ(笑)。
今回の発売を記念して、福音館のHPで作者インタビューとか特集されています。
何度か挿絵のイラストレーターさんも変わってますが、それぞれにインタビュー有りです。
そして、6冊セットが出てます。箱が欲しいよぉ~~(涙)。


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魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

2009年08月17日 22:40

『角野栄子』著 佐竹 美保 画 福音館書店 271ページ

「魔女の宅急便」の原作も第五巻へ。あらすじの確認はカテゴリー「児童書」より。

<あらすじ>
19歳になったキキは、とんぼさんとは相変わらずの遠距離恋愛。
ジジにも恋人ができて、取り残されたような気持ちになってしまいます。
そんな日々にイライラは募るばかり。

ある日、ファッションショーを手伝うことになったのですが、
「見せびらかせるため」に飛んだせいか、なんと魔法がヘソを曲げてしまう!
飛ぼうと思っても、ホウキは低空飛行しかしてくれません。
ジジの言葉も半分しか分からなくなってしまい、途方に暮れるキキ…。
-----------------------------------------------------------------------------
つかずはなれずの、とんぼさんとの関係もようやくこの巻で結末を迎えます。
劇場アニメ版「魔女の宅急便」では、ジジの言葉が分からなくなりましたが、
ここにきてやっと原因が分かりました!そして、飛べなくなった原因も…。
1巻の原作が発売されて、アニメになり、そしてその後の続編の発刊の流れなので、
順序としては「ジジの言葉が分からなくなる」、「飛べなくなる」というのは、
アニメが基になってるのかもしれませんが、そこら辺の事実はどうなのでしょうか。。。

キキととんぼさんが結婚して、完結…かと思ったのですが、
この巻の最後で、「この話の続きは、15年後から…」という気になる文章が…。
調べてみたら、「魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち]が、今年の10月に
完結編として発売される予定ということが判明しました!

二人の間に、性格が全く反対な双子の兄弟が生れ、
その子供たちが旅立つまでを描いた作品になってるみたいです。
詳しくはコチラから。待ち遠しいですね~。


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魔女の宅急便 その4 キキの恋

2009年07月29日 00:09

『角野栄子』著 佐竹 美保 画 福音館書店 283ページ

タイトルからして、キキもずいぶん大人になったもんだなぁと(保護者の目)。
宮崎駿監督のスタジオジブリ作品では、純粋な恋愛モノは「ハウルの動く城」
初めてだったそうですが、「魔女の宅急便」のキキとトンボさんの恋は、
なるほど、こういう風に展開されていくんですね…ウフフ。

ちなみに現在、大阪のサントリーミュージアム【天保山】で、
『スタジオジブリ・レイアウト展』が開催されています。
さっそく見に行かなくっちゃ!!
サントリーミュージアムHP→http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html
           公式HP→http://www.ytv.co.jp/event/layout/

1~3巻の参照はカテゴリー「児童書」より。

<あらすじ>
トンボさんがほかの街の学校に行ってしまって、数ヶ月経ちました。
やっと待ちに待った夏休みで、一緒に遊べるのを楽しみにしていたキキ。
ところが、トンボさんは休みの間、山にこもると言い出したのです。
せっかく楽しみにしていたのに…と残念がるキキ。

魔女であることの自分、トンボさんを好きになった自分、それは自分で選んだ道。
それを、宅急便の仕事でお客さんから教えて教えてもらうキキ。
そして、トンボさんとのことも、自分だけの視点から見ずに理解を示し始める。
-----------------------------------------------------------------------------
元気いっぱいなキキから、切ない物語も入った大人のキキへのストーリー。
余談ですが、おソノさんの旦那さん(グーチョキパン店のオーナー)の名前は、
フクオさんらしいです。トンボさんの名前の由来は「トンボメガネ」をかけているから。
若干マニアックなプチ情報でした(笑)。


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魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

2009年07月10日 12:18

『角野栄子』著 佐竹 美保 画 福音館書店 321ページ

16歳になったキキ。
コリコの街での生活は、お届けもの屋さんの仕事に
新しく、くしゃみの薬作りも加わって忙しい毎日を送っていました。
この街に自分が必要なんだということが感じられて、
少しずつ自信もついてきた矢先に、闖入者が現れます。

1巻→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-310.html
2巻→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-313.html

<あらすじ>
古いしきたりでは、ひとつの街に住む魔女は一人…ということに決まっています。
突然コリコの街にやってきた年下の魔女ケケ。
キキの代わりに勝手に頼まれごとをやってのけたり、
「飛行クラブ」のメンバーとも、いつのまにか仲良くなっていたり。

自分の居場所を横取りされたみたいで、なんだか不機嫌がちなキキ。
イライラがつい邪険な態度に出てしまい、ジジもあきれ顔。

そんな時、「おわりのとびら」という不思議な本を預かるという依頼を受ける事に。
お届けもの屋さんのお仕事なのに、本はキキが預かったきり、誰からも音沙汰がありません。
その本は、開けるごとに何か不思議な言葉を読む人に送ってくれるようなのですが…。
-----------------------------------------------------------------------------
毎回、挿絵のイラストーレーターが変わっていますが、
今回の佐竹さんは一番好みでした。少し大人になったキキが可愛い…。
原作「魔法使いハウルと火の悪魔」の表紙を描かれてる方です。
ここまでくると、もうアニメの方とはまったく違ったストーリーですね。

自分の居場所がなくなっちゃうような、よく考えるとバカバカしいような…、
難しく云うとアイデンティティの確立のようなストーリー。
とんぼさんは、技術学校に行ってしまうので、今後は少しさびしくなりそうです。
キキの恋の行方はどこにいくのでしょうか。


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魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法

2009年06月13日 19:16

『角野栄子』著 広野 多珂子 画 福音館書店 383ページ

1巻で無事に1年間の魔女の修業を終えたキキ。
コリコの街での宅急便も軌道に乗り始めて、
形のあるものから、ないものまでいろいろな物を運んできました。
さて、またコリコの街にまた戻ってきたキキは、今日も仕事に精を出しています。

<あらすじ>
すっかり有名になった「魔女の宅急便」は、
なんでも運んでくれるというので様々な要望が舞い込みます。
カバを運んで欲しい…とか、どこにいるか分からない人に届けてほしいとか…
みんな「魔女は何でもできる」と思ってるみたい。

そんな時、「魔女に呪いの手紙を運ばせる」なんていう依頼も受けて、
自分が運んでる物は、必ずしも人を幸せにするものじゃない…という事に気が付くキキ。
さて、そこからが大変。急に魔法の力は弱くなり、飛び方もふらふら。
ジジも他の友達が出来たとかで留守がちだし…。
とんぼさんは自分とは「飛ぶことについて」しか話をしないし…。
不機嫌がつのってイライラしっぱなしです。

お母さんのコキリさんは、キキがただ物を運ぶだけじゃなく、
たのまれた人の心の中まで、考えるようになったからと言うけれど。
そのうち、自分の持ってる魔女の力までいらないものに思えてきて…。
-----------------------------------------------------------------------------
自分の飛ぶことについて、真剣に考え始めたキキの青春ストーリー。
ちょっぴり考え方も大人になってきて、人の役に立つことに、
本当の魔法の意義を感じ始める。そして、前はあれほど面倒だと思っていた、
魔法の薬作りに挑戦しようと決心したのでした。

本筋ではないけれど、念願の「コスモス色のワンピース」を
着たりして、背伸びした愛らしいキキが見れます。
ほっこり気分になって、おいもが食べたくなること請け合いです(笑)。


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魔女の宅急便

2009年05月31日 13:17

『角野栄子』著 林 明子 画 福音館書店 261ページ

言わずと知れたスタジオジブリの「魔女の宅急便」の原作。
シリーズものの第一巻で、5冊セットでも販売してます。
(09.10.07に6巻が発売されて完結しました!「6冊セット」で購入可能です)

<あらすじ>
13歳になった魔女のキキは生まれ故郷の街を出て、
修行のために一年間、よその街で生活しなければなりません。
昔の魔女は色々な魔法が使えたそうですが、キキは飛ぶことしかできません。
一年を通してキキと、相棒のジジの成長を見守ります。
-----------------------------------------------------------------------------
基本的なコンセプトはアニメと一緒なんですが、ストーリーは少し違います。
アニメはこれを読んでると読んでないでは面白みが全く変わってきます!
ジブリの「魔女の宅急便」が好きなら、絶対一度は読むべきですね!

ジジの言葉が途中で分からなくなったのは、魔法の力が
弱くなってしまったからだと思ってたんですが、それ以外にも理由があるみたいです。
他にも「贈り物の蓋を開ける時みたいにわくわくしてるわ」とか、
セリフがそのまま採用されてたりするのがたまらなくイイです。
勘違いしてたのが、「明日になったら白猫になってると思うよ…」というジジのセリフ、
おソノさんに借りた部屋はホコリがすごいのかと思ってたら、
パンの粉置場の上の部屋だから、その粉が一面に覆ってたんですね。

今の世に合わない現代の魔女…という設定が、この作品のポイントです。
キキがお届けもの屋さんという仕事を思いついたのも、必然だったのかも。
「この街の人は魔女があまりお好きでないみたいですね…」
このセリフが、今の世の中全体を象徴しているみたいで意外に深いです。

はたしてキキの一人立ちは成功するのでしょうか?
児童書でも、児童書以上の価値をもった作品っていうのは、こういうのを云うのでしょうね。


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シンドバッドの冒険

2008年04月17日 00:55

『ルドミラ・ゼーマン』文/絵 脇 明子 訳 岩波書店

シンドバッドの冒険は、千夜一夜物語、いわゆるアラビアン・ナイトの中の一つのお話です。
そもそもの千夜一夜物語の話が始まった経緯は、ブログ内検索「千夜一夜物語4」を参照にしていただければと思います。

ルドミラ・ゼーマンは前回も「ギルガメシュ王物語」で紹介させて頂きましたが、
絵本業界では有名な方で、その独特なタッチと歴史を感じさせる背景などが印象的です。
作品は三部作になっていて、
「シンドバッドの冒険」、
「シンドバッドと怪物の島」、
「シンドバッドさいごの航海」の三本立て。

荷物担ぎのシンドバッドが、ある日通りすがりに大商人と出会います。
その人が召使に呼ばれた名前は、自分とおなじ「シンドバッド」。
一方は大金持ちで、一方はしがない荷物担ぎ。世の中、なんて不公平なんだ。

そんな不平を洩らす荷物担ぎのシンドバッドを、商人のシンドバッドは家へ招待します。
「君ねえ、私はこれでも昔は生きるか死ぬかの苦労をしたんだよ。
 最初っからずっと、こんな裕福な暮らしばかりしてきた訳じゃないんだから。まあ、お聞きなさいよ」
こんな感じで、若かりし頃の話を始める。

これがいわゆる「船乗りシンドバッドの冒険譚」。
最初はクジラの島に行き着いて、知らずにその背中をナイフで刺しちゃったから、クジラが怒ってさあ大変。
結局タルにしがみついて、一人漂流するハメになり、ロック鳥という巨大な鳥の島へ。
故郷へ帰るために、ロック鳥の足へしがみつき、どこかの谷へ下りたものの、そこは蛇の巣窟。
しかし、谷底にはダイヤモンドの絨毯。すばらしいものばかり。

どうかしてこの谷から抜け出せないかと思案しているところへ、目の前に羊の生肉が降ってくる。
落ちた勢いで生肉にダイヤモンドが刺さって、それをロック鳥が餌と思い、拾い上げたところを狙って
人間が手に入れるというという作戦のようだ。
これだ!とばかりにシンドバッドは生肉に体をくくりつける。

ロック鳥がやってきて、上手い具合に空中へ舞い上がった。
どうやって降りようかと思案しているときに、ドラや鐘の音がやかましく響いた。
驚いたロック鳥は肉を離してしまう。まっさかさまに下へ落ちていったシンドバッドだけれど、
なんとか木の枝に引っかかることができ、一命を取り留めた。

しかしまあ、びっくりしたのはダイヤモンドを拾おうと生肉を仕掛けた人たちだ。
人間がおまけについてきた。しかも、見たことのない大粒のダイヤモンドを手に持っている。
シンドバッドは事情を説明し、船に乗せてもらって故郷まで送ってもらうことにした…。

まだまだ冒険は続くのですが、一巻はここまで。こんな感じで他にも色々な島へ漂流します。
気になったのは二巻の怪物のいる島ですが、どうも背景がカンボジアのアンコールワットに見えます。
というかそのままなんですが、これも興味深いところです。
当時のアラビアの感覚では、アジアは未開拓の未知世界だったのでしょうか。
ちなみにダイヤモンドの谷はどこらへんなのかという疑問ですが、地図ではスリランカの沿岸あたりのようです。
クジラの島はさらに南、インド洋の中腹あたりでしょうか。そういう推測も楽しいものです。

そして、相変わらずクオリティが高い絵本です。


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ミルドレッドの魔女学校4 魔女学校、海へいく

2008年03月18日 22:11

『ジル・マーフィ』著・絵 松川 真弓 訳 評論社 220ページ

う~ん、ちょっとだけ絵の雰囲気が変わったかな?
ハードブルーム先生の恐ろしさが、和らいだ気がして残念です(笑)。

何だかんだで、毎回トラブルをくぐり抜けてきたミルドレッド。
今回は打って変わって?楽しい旅行のお話です。

前回登場して、ミルドレッドのおてがらで助けられた魔法使い、
ローワンウェッブさんから旅行に招かれた魔女学校の生徒たち。
海のそばのお城に滞在して遊ぶことができるのです。
楽しみの少ない学校生活の中で、なんて素敵なお誘いでしょう。

早速海水浴のために、校章の入った水着が作られることになりました。
生徒たちの予想通り、ダサダサで地味な水着も出来上がり、あとは当日を待つばかり。
だけど、ミルドレッドはちっとも楽しみなんかじゃありません。
1年生の時から一緒に生活してきたトラ猫のトラチャンが、できそこないの猫として台所に引き取られることになったのです。

ミルドレッドは悲しくてたまりません。いくらホウキに乗るのを嫌がっても、
黒猫のかわりに支給されても、自分にとってはもう家族も同然だったからです。
新しく支給される猫は、とっても賢くてトラチャンとは比べものになりません。

でも、何とかしてトラチャンを旅行に連れていこう!一緒じゃなきゃ楽しくないもの。
ミルドレッドはそう決心して、ある計画を立てます…。
うまうまと旅行には連れていけたものの、見つかるのは時間の問題。
どこかにトラチャンを隠す必要があります。
けれど、それがとんでもない事を引き起こすきっかけになって…。

ミルドレッドの魔女学校シリーズはこの4巻目で終わりですが、大好きなシリーズだけに残念です。
最後の巻だから?ハードブルーム先生の意外な一面が覗けたりします。
ミルドレッドの魔法も珍しく大活躍。さすが3年生になって成長したみたいです。
卒業したら、一人前の魔女になって仕事(?)をするんでしょうか。
いやいや、きっと彼女の事だから、また何かトラブルに巻き込まれてるに違いありません…。


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ミルドレッドの魔女学校3 どじ魔女ミルの大てがら

2008年02月16日 01:09

『ジル・マーフィ』著・絵 松川 真弓 訳 評論社 143ページ

もうお馴染みのドジ魔女ミルも、2年生になりました。
いやいや、なれましたという方が正しいかな?

一巻参照→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-50.html
二巻参照→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-55.html

魔女学校の新学期は冬から始まります。
ミルドレッドは珍しく早めに学校へやってきました。
(というのも、新学期そうそう問題児扱いになりたくないため)
親友のモード、それにイーニッドも加わって、3人で再びハチャメチャ学園生活の始まりです。

先輩になったことで、ちょっと気取り気味のミルドレッド。
怯える新入生を見て、慰めるつもりが、恐ろしく怖いハードブルーム先生の作り話をしたばっかりに、
よけい怖がらせてしまう事に…。また、それが意地悪なエセルの妹だったから、さあ大変。
今回も話がややこしくなりそう。

話題のHB(ハードブルーム先生のあだ名)に、今回のミルドレッドも大変なことをしてしまいます。
火災訓練の煙を消そうとして(本当はHBが魔法で演出のために出した、見せかけの煙だったのですが…)、
投げたバケツが見事HBの頭にストラーイクッ!
しかし、そこは鉄の女HBの事、はちかづき姫よろしく、
バケツをかぶったまま腕を組んで、微動だにせず。さすが先生。

そんなこんなで、やっぱり失敗ばかり。
エセルはここぞとばかり嫌味を言い、妹を馬鹿にした仕返しをします。
ところで、第一巻でエセルがブタに変えられたことを、読んだ方は覚えてらっしゃいますか?
そう、ミルドレッドが成功した魔法のひとつです。(どうでも良い時に限って成功するんです)
もちろんエセルはその時の事を忘れてはいませんでした。
叱られて落ち込んでいるミルドレッドの部屋へ忍び込んで、魔法を少々…。

目が覚めたミルドレッドはびっくり。
ケロケロケロ…あらら、私こんな声だったかしら?
そう、カエルになっていたのです!

エセルの仕業だわ!どうしよう…。
ところが、それが運命のイタズラで、とある人と知り合うきっかけになって…。

昔、これを読んだ時に、結末が面白くて印象に残っていました。
「ぐりとぐらのパンケーキ」って絵本ご存じですか?
あれを読むとパンケーキが食べたくなりますよね?
ちょっとその感覚に似た事が起こります(笑)。
もちろん、大人になった今でも起こりましたよ。
本の力ってすごいですね。


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ミルドレッドの魔女学校2 魔女学校の転校生

2008年01月14日 23:29

『ジル・マーフィ』著・絵 松川 真弓 訳 評論社 107ページ

ミルドレッドの魔女学校第二弾。またまたドタバタ騒ぎの予感…。
一巻の内容はこちらを参照ください↓
http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-50.html

前回、ハロウィンで大失敗をして学校を抜け出したミルドレッド。
危機一髪、学校を悪い魔女たちから救った功績を認められて、
新しく来た転校生のイーニッドの面倒を任せられる事に。
本当はそんなのしたくないのに…、あんまり乗り気でないミルドレッド。
しかもイーニッドはとんでもないイタズラ好きだった!

これ以上学校内で問題を起こしたくないミルドレッド。
イーニッドのイタズラの誘惑を頑なに断るのだったが、それは運の悪い彼女の事、
今回もそうはいかないハメになりそう…。

親友のモードは、イーニッドにかまってばかりのミルドレッドにいささか不満げ。
しまいには、いじわる同級生エセルと親友?になってしまう。
恐ろしく怖いハードブルーム先生(HB)は今回も健在!(笑)
はたして、今学期ミルドレッドは退学にならずに無事終える事ができるのでしょうか。

運が悪くて、ドジな魔女をイラストいっぱいで今回も楽しませてくれます。
個人的にはハードブルーム先生がキャラ濃すぎて大好きです(笑)。


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アラジンと魔法のランプ

2007年12月31日 21:48

『エロール・ル・カイン』絵 アンドルー・ラング 再話 中川 千尋 訳 ほるぷ出版

エロール・ル・カインは「アーサー王の剣」でも紹介した絵本作家。
アーサー王は暗い目の色彩で、おどろおどろしい感じがしていたんですが、
打って変って、鮮やかなアラビア風の細かい模様で、違う作家の作風のよう。

有名すぎるほど有名な話なので、今さら解説する必要もないかもしれませんが、
アラジンが魔法のランプを手にいれ、魔人に頼んでお姫様とラブラブになる話です(?)。

宝石を出してれと言えば、籠に山盛りの宝石。
宮殿を出してくれと言えば、目の前に壮大な建物が。
昔っからこのテの話には胸ふくらませて読み入りましたね。

悪い魔法使いが、何故かアラジンしか取ってこれないというランプを取りに行かせ、
手に入れるはずがすんでのところで、アラジンがよこさない。
怒った魔法使いはアフリカへ帰ってしまう。

家に帰ったアラジンは、ランプを売りに出そうと磨き始める。
するとあら不思議、巨大な魔人が現れて、「おのぞみのものは何でしょうか」。
そこで、欲張らないのが主人公のお約束で「食べ物を持ってこい」。
アラジン、結構えらそうにものを言うんです(笑)。

そして、アラジンはお城のお姫様に恋をして…。

絵の具に砂を混ぜたような?色彩で、少し濁りがあるのが特徴。
とても美しくて味のある絵。独特さはアーサー王に劣るものの、
私はどちらかというと、こっちの方が繊細で好き。

見開きの半分が文章、半分が絵で、文字は絵本にしては多め。
お子さんのいらっしゃる家庭に絵本はたくさんあると思いますが、
結構一冊が高いんですよね。
でも、これは1400円の価値はあると思いますよ。


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ミルドレッドの魔女学校 魔女学校の一年生

2007年12月30日 16:32

『ジル・マーフィ』著・絵 松川 真弓 訳 評論社 109ページ

遠い昔、小学校の図書館で借りた事を思い出して、アマゾンで検索した本。
ほんんんんっっっっっとに懐かしい!!!!!

記憶の中では、小学生が読むにしては割りと分厚い本のように思えたけれど、
家に届いた本を見てびっくり。こんなに薄かったっけ???って感じ。
成長したんだなあ~自分(笑)。

私の中で、魔法のお話といえば、ハリー・ポッターではなく、こっちが元祖。
黒いトンガリ帽子に、黒猫、ほうき、こわ~い先生。
内容は小学生向け?で、ひらがなが多く、20分くらいで読めるもの。

どじな魔女のミルドレッドは、カックル魔女学校の一年生。
校内一の劣等生で、何をやってもドジばかり。
帽子は後ろ前反対にかぶっているし、靴ひもはいつも片方引きずって歩いてる。
おすまし屋の同級生エセルには、いじわるされてばかり。
とうとうハロウィンパーティでもトラブルを起こしてしまい、学校を抜け出すことに…。

絵が多くて、読んでいて楽しい。
髪の毛をおそろしく後ろにひっぱってまとめ、いつもおっかない顔をしている
ハードブルーム先生。ぽっちゃりした親友のモード。
なぜか黒猫が足りないからという理由で支給された、トラネコのトラチャン。
2ページに1つくらいは挿絵があるので、イメージが湧きやすい。

子供のころに相当おもしろかったという期待通り、
今読んでも、夢中になれる作品です。


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アリババと40人の盗賊

2007年11月22日 22:39

『マーガレット・アーリー』再話/絵 清水 達也 文 評論社

「ひらけ、ゴマ!」

で有名な、あの千夜一夜のお話。
アリババというのは商人の名前で、彼はある日森で盗賊を見かける。
あわてて、木の上に身を隠したところ、盗賊たちが叫ぶとあら不思議、
大岩が開いて、洞窟の中に大量の宝が納められているではありませんか。

しかし、こういう主人公は欲のない男でして、
ロバ2匹に積める分だけ金貨を持って帰りました。

突っ込みを入れるようだが、ロバ2匹に積める分だけ持って帰るっていうのは、
割りと欲深いんじゃないかと思うんだが…。

兄のカシムは、それを見てびっくり!
「俺にも教えんかい!」
ここらへん、日本でも似たような話がありますね。
お花を咲かせる爺さまのヤツです。

兄も同じく今度はロバ10匹を連れて洞窟まで来て、
中に入ってみてびっくり!金銀財宝、美しい絨毯。
持ち出そうとして、ちょっと待て…例の呪文は何だっけ?

「ひらけ、セリ!」
「ひらけ、ライムギ!」

そうこうしてるうちに、盗賊たちが帰ってきて…。


千夜一夜物語は、どちらかというと教訓を暗示している物語は少ない。
しかし、アリババの話はまとまりもよく、絵本にもしやすい内容である。
後半は仕返しにきた盗賊たちを、召使のモルジアーナが裏をかいて退治してしまう。

マーガレット・アーリーの絵本はこれが処女作ということだが、
独創性の観点から言えば△といったところ。
アラビアの派手なカラーで背景が彩られているのは美しい。

アリババはシンドバッドと、アラジンのランプの次くらいに
アラビアンナイトでは有名な話だから、子供に読んで聞かせてあげるのに、
一冊くらいはもっておきたいところ。


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アーサー王の剣

2007年09月11日 00:24

『エロール・ル・カイン』文・絵 灰島 かり 訳 ほるぷ出版

ずいぶんと簡単に描かれたアーサー王物語。
円卓の騎士?知るかい、そんな連中。
みごとに一人も出てきません(笑)

かろうじてマーリンは出てきますが、
目立った活躍は雨を降らすシーンくらい。

アーサー王の話といえば、騎士ばっかり目立ってて、
実はアーサー自身は弱っちいんじゃねーの?と密かに
思ってる人も多いはず。
そして、この本も例外ではなさそうです。

エクスカリバーを取り上げられたアーサー王の弱いこと。
「剣さえなければこっちのものよ!」
敵役も押さえるべきところを押さえてます。さすが。

笑えるのがエクスカリバーがどんなに便利かということに
結構ページを使ってる点。船になったり、傘になったり、
しまいにゃつまようじになったりするんだから、
名剣エクスカリバーも口臭でにおったりするんでしょうか。失礼、言い過ぎました。

エロール・ル・カインの絵は独特で暗いめの色彩と、
鮮やかな色の組み合わせが新鮮です。

とにもかくにも、魔法使いマーリンの鬚が
顔面の3.2倍くらいあるのは指摘しておくべきでしょう。
アーサー王の話を知ってる限り、突っ込みどころの多い内容。


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ギルガメシュ王ものがたり

2007年08月16日 22:07

『ルドミラ・ゼーマン』 文/絵 松野 正子 訳 岩波書店

メソポタミアの神話というとギルガメシュ。
ギルガメシュというとエンキドゥ。

ギルガメシュという名前は有名かもしれないけれど、
いざどんな話?と聞かれたら意外と答えられない。
ルドミラ・ゼーマンの絵本は業界では有名らしい。
細部まで当時の建築物などが繊細に描かれていて、
大人でも十分楽しめるというので読んでみる。

暴君ギルガメシュが神の遣わしたエンキドゥと戦って友情を得、
そこから二人でフンババという怪物を倒して凱旋する。

ギルガメシュ王は実在の人物だし、現実的な物語かと
思っていたけれど、いかにも神話的。
3巻シリーズで、最後は永遠の命を目指して旅をする王様。
そこにウトナピシュテムという人物が出てくるが、
彼の生涯が聖書のノアに酷似しているのも興味深い。

絵のスペースが大きくて、歴史的建築物ジグラットや
青いイシュタル門も描かれていて古代文明好きには嬉しい限り。

ちなみにエンキドゥは途中で死んでしまうが、
その原因となったのは女神のイシュタルの嫉妬から。
ギリシャ神話でもよく見られる女神の嫉妬は、
メソポタミアでも恐ろしいもののようだ。

子供に読んであげる分にも◎。
古代文明を気軽に楽しむなら大人でも◎。


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